このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

Docker超入門:Docker ComposeでApache Webサーバーを立ち上げる②

Docker ComposeでApache Webサーバーを立ち上げる②

Docker ComposeでApache Webサーバーを立ち上げる①」の続きです!
前回は「compose.yaml」を作成してApacheコンテナの設定を定義しました。
今回は、実際にコンテナを起動・確認・停止してみましょう。

手順3:コマンドでコンテナを作成・実行する

いよいよ、作成した compose.yaml を使ってApacheコンテナを動かしてみましょう。
実行するコマンドは次の通りです👇

docker compose up -d

このコマンドは、compose.yaml があるディレクトリで実行します。

コマンドの意味とオプション解説

コマンド説明
docker compose upcompose.yamlの内容をもとにコンテナを作成・起動する。
-d「detached(デタッチド)」モードで実行。バックグラウンドで動作し、ターミナルをブロックしない。
「-d」をつけない場合

ターミナルがコンテナにアタッチされた状態になり、Apacheのログがリアルタイムで流れます。
これは便利ですが、別の操作をしたい場合には不便です。

「-d」をつけた場合

コンテナはバックグラウンドで動作し、ターミナルはすぐに戻ってきます。
ログを見たいときは後から docker compose logs コマンドを使いましょう。

実行結果

PS C:\Users\joeac\Desktop\docker\apache> docker compose up -d
(省略)
[+] Running 7/7
 ✔ apache Pulled                                                              7.9s
   ✔ fbb3c2cad9f8 Pull complete                                               0.5s
   ✔ af3b83c443ec Pull complete                                               0.7s
   ✔ 4f4fb700ef54 Pull complete                                               0.3s
   ✔ 6c19a85825c3 Pull complete                                               3.6s
   ✔ 8c7716127147 Pull complete                                               3.4s
   ✔ 12844f4198f6 Pull complete                                               3.9s
[+] Running 2/2
 ✔ Network apache_default     Created                                         0.1s
 ✔ Container apache-apache-1  Started                                         0.8s
PS C:\Users\joeac\Desktop\docker\apache>

このように表示されれば成功です!
イメージがダウンロードされ、コンテナが起動しました。

コンテナの状態を確認しよう

実行中のコンテナを確認するには次のコマンドを使います👇

docker container ls -a

実行結果

PS C:\Users\joeac\Desktop\docker\apache> docker container ls -a
CONTAINER ID   IMAGE       COMMAND              CREATED         STATUS         PORTS                                 NAMES
3363c9cd395e   httpd:2.4   "httpd-foreground"   3 minutes ago   Up 3 minutes   0.0.0.0:80->80/tcp, [::]:80->80/tcp   apache-apache-1

出力内容の意味

項目説明
CONTAINER IDコンテナの一意の識別子。
IMAGEコンテナが使用しているDockerイメージ名。
COMMAND起動時に実行されるコマンド。ここでは httpd-foreground。
CREATEDコンテナが作成された日時。
STATUSコンテナの稼働状態(Up=実行中)。
PORTSホストとコンテナのポートマッピング。
NAMESコンテナの名前(例:apache-apache-1)。

つまり、「apache-apache-1」という名前のApacheコンテナが起動中で、
ホストの80番ポートがコンテナの80番に接続されています。

WebブラウザでApacheを確認!

ブラウザを開いて、アドレスバーに以下を入力します👇

http://localhost

成功すると、Apacheの初期ページ(It works!)が表示されます!

これでDocker Composeを使ってApache Webサーバーが正常に動作していることが確認できました。

コンテナを停止する

作業が終わったら、コンテナを停止します。

docker container stop apache-apache-1

実行結果

PS C:\Users\joeac\Desktop\docker\apache> docker container stop apache-apache-1
apache-apache-1

 コンテナ名は環境によって異なる場合があるので、docker container ls で確認してから停止しましょう。

もう一つの方法

Compose単位でまとめて停止したい場合は、次のコマンドでもOKです👇

docker compose stop

なぜ停止が大事なの?

起動中のコンテナが多いと、
CPU・メモリ・ディスクスペースなどのリソースを無駄に消費してしまいます。

特に、学習環境や開発用PCでは不要なコンテナを放置すると動作が重くなる原因になります。
使い終わったら停止・削除する習慣をつけましょう。

図で理解する!Apacheコンテナの起動〜確認の流れ

以下の図を参考にしてください👇

まとめ

ここまでで、Docker Composeを使ってApache Webサーバーを立ち上げる手順が完成しました!

💡 今回のポイントまとめ

  • docker compose up -d でApacheコンテナを起動
  • docker container ls -a で状態を確認
  • ブラウザで http://localhost にアクセスして動作確認
  • 終了時は docker container stop または docker compose stop

これで、Docker Composeを使ったApacheの基本操作がマスターできました!
 次は、このApacheコンテナにHTMLファイルを配置して、自分だけのWebページを公開してみましょう🚀