Docker超入門：Composeで差がつく！docker containerとの違いを理解する

このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

Composeで差がつく！docker containerとの違いを理解する

Dockerを触っていると、似たようなコマンドがいくつも出てきますよね。
たとえば「docker container」と「docker compose」。
どっちを使えばいいの？どう違うの？と思ったことがある人も多いはず。

この記事では、docker compose と docker container の違いを、わかりやすく解説していきます！

Docker Composeは、複数のコンテナをまとめて管理するためのツールです。
1つの「compose.yaml」ファイルに、起動したいサービス（Web・DBなど）を定義しておけば、
コマンド1つで全部まとめて起動・停止・削除までできます。

つまり、チーム開発やマイクロサービス構成には欠かせない便利ツールなんです。

まずはComposeでよく使う主なコマンドをまとめてみましょう👇

コマンド	説明
docker compose up	compose.yaml に基づいてコンテナを構築・起動する。
docker compose stop	起動中のコンテナを停止する。
docker compose start	停止中のコンテナを再起動する。
docker compose restart	コンテナを再起動する（強制再起動）
docker compose ps	Composeで管理中のコンテナ一覧を表示する。
docker compose run	特定のサービス内で一時的なコマンドを実行する。
docker compose logs	コンテナのログを表示する。
docker compose down	コンテナとネットワークをまとめて削除する。

docker compose up -d

docker compose up apache

→ compose.yaml に書かれた apache サービスだけ起動します。

docker compose stop

すべてのサービスをまとめて停止します。
もちろん、サービス名を指定して個別に止めることもできます。

docker compose stop nginx

docker compose logs

これで全サービスのログが一度に見られます。
個別に見る場合はサービス名をつけます👇

docker compose logs web

docker compose down

「up」で作成したコンテナやネットワークをまとめて削除します。
開発が一段落したときなどに便利です。

Docker Composeとよく比較されるのが、docker container コマンド。
こちらは単一のコンテナに対して操作を行うためのコマンドです。

たとえば、Nginxコンテナを1つだけ起動したい場合は次のようにします。

docker run -d --name web nginx:latest

これでももちろん動作しますが、もしMySQLもRedisも一緒に動かしたい場合、
それぞれ docker run を何度も叩く必要があります。

たとえば、「Web＋DB構成」を作りたい場合の流れを比べてみます。

docker network create webdb-net
docker run -d --name db --network webdb-net mysql:latest
docker run -d --name web --network webdb-net nginx:latest

→ すべて手動でネットワークを作り、コンテナを個別起動。
ちょっと面倒ですね。

# compose.yaml
version: '3'
services:
  web:
    image: nginx:latest
  db:
    image: mysql:latest

そしてコマンド1つ

docker compose up -d

→ 自動的にネットワークを作って、2つのコンテナを一括起動！
この差は大きいです。

Docker Composeは「複数のコンテナを1つの単位で動かせる」というのが最大の強みです。
一方で、docker container は「単発で試す」場合に向いています。

✨ まとめると…

もし本格的にアプリ開発をするなら、
「docker compose」で構成をコード化しておくのが圧倒的におすすめです！