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Docker超入門:コンテナを使ったPython開発環境の構築③

コンテナを使ったPython開発環境の構築③
前回の「コンテナを使ったPython開発環境の構築②」では、Dockerfile・compose.yaml・Pythonアプリを作成し、開発環境のベースを整えました。
今回はその続きとして、VS CodeとDockerコンテナを接続する設定を行っていきます。
これにより、VS Codeから直接コンテナの中にアクセスして、Pythonプログラムを実行できるようになります。
ローカル環境を汚さずに、コンテナの中で快適に開発できるようになる、とても便利なステップです✨
開発環境のイメージ
今回構築する環境の全体像は下のようになります👇
- VS Codeで開いたフォルダー(ワークスペース)の中身が、
自動的にコンテナへコピーされます。 - コンテナの中でPythonプログラムを実行できるようになります。
この仕組みのおかげで、VS Code上の操作がそのままコンテナ上の動作と連動します。

VS Codeとコンテナの接続手順
ここからは、VS Code上で実際にDockerコンテナへ接続する手順を説明します。
VS Codeを起動します。
次のコマンドを実行します👇
code① リモートウィンドウを開く
VS Codeの左下にある 「><」アイコン(リモートウィンドウを開く)」 をクリックします。
これは、VS Codeの「Remote Development」機能を使うためのボタンです。

クリックすると、次のようなメニューが表示されます👇
ここでは 「コンテナでフォルダーを開く...」 を選択します。

② フォルダーを選択する
次に、どのフォルダーをコンテナで開くかを聞かれます。
ここでは、前回作成した pythonフォルダー を選びましょう。
C:\Users\ユーザー名\Desktop\docker\python

このフォルダーの中には、Dockerfile・compose.yaml・Pythonのファイル群が入っています。
VS Codeはこの情報をもとに、コンテナを起動してくれます。
③ コンテナ構成を保存する場所を選択
ここから、利用しているPC環境によって進め方が変わってきます。
場合1:ポップアップウィンドウが表示された場合
「ワークスペースの構成をファイルとして保存しますか?」という質問が出てきます。
ここでは「保存」をクリックします👇

ここでも、前回作成した pythonフォルダー を選んで「保存」ボタンをクリックします。

場合2:VS Code上の上部に「コンテナ構成をどこに作成しますか?」と表示された場合
「ユーザー データ フォルダーに構成を追加する」を選択します。

「コンテナー構成をどのように作成しますか?」では、
「'compose.yaml'からコンテナ構成の既存の'compose.yaml'を参照してください」を詮索します。

インストールする追加機能を選択するでは、VS Codeの拡張機能を選択できます。
ここでは、「OK」をクリックします。

コンテナの作成と実行
選択が完了すると、
DockerがバックグラウンドでイメージのPull(ダウンロード)とコンテナ作成がはじまります。
この処理には少し時間がかかりますが、焦らず待ちましょう☕
| ステップ | 処理内容 |
|---|---|
| イメージのPull | Docker Hubからpython:3.11イメージを取得 |
| コンテナのビルド | Dockerfileとcompose.yamlに基づいて環境構築 |
| 拡張機能のセットアップ | VS Code内でPython・Dev Containersなどが準備されます。 |
処理が完了すると、VS Codeのエクスプローラー上に
選択した pythonフォルダー の内容が表示されます。

これで、VS Codeがコンテナに接続されました🎉
コマンドの理解:docker compose

コンテナ起動時、内部的には次のようなコマンドが実行されています👇
docker compose up -dこのコマンドの意味を整理しておきましょう。
| オプション | 説明 |
|---|---|
| up | compose.yamlに定義されたサービスを起動します。 |
| -d | コンテナをバックグラウンドで実行します。 |
VS CodeのDev Containers機能は、このDocker Composeコマンドを自動的に呼び出し、
設定されたコンテナを起動してVS Codeに接続します。
ここまでの流れまとめ
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① | リモートウィンドウを開く |
| ② | 「コンテナでフォルダーを開く」を選択 |
| ③ | pythonフォルダーを指定 |
| ④ | 「compose.yamlから構成」を選択 |
| ⑤ | 拡張機能のインストール |
| ⑥ | コンテナの起動・接続完了 |
これで、VS Codeとコンテナが無事につながりました!
次のステップでは、実際にコンテナ上でPythonプログラムを実行していきます🐍✨
これで、VS CodeとDockerコンテナをつなぐ準備が完了しました!
次回の「コンテナを使ったPython開発環境の構築④」では、
このコンテナ内でPythonプログラムを実行してみましょう🚀
