
🐳 Docker超入門:Dockerイメージの探し方(Docker Hubで公式イメージを見つけて活用する方法)
ここでは、Docker Hubを使って公式イメージを探し、活用する方法を詳しく紹介します。
Dockerを使い始めるときに「まず何をPullすればいいの?」と迷う方にぴったりの内容です。
💡 Docker Hubとは
Docker Hubは、Docker公式が提供するコンテナイメージのレジストリ(保管庫)です。
世界中の開発者や企業が、自分たちのソフトウェアをDockerイメージとして公開しています。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| レジストリ名 | Docker Hub |
| URL | https://hub.docker.com/ |
| 主な内容 | 各種アプリケーションのDockerイメージ(公式・企業・OSSなど) |
| 主な利点 | 公式イメージが安全・信頼できる。検索・ダウンロードが容易。 |
Docker Hub上には、Apache、nginx、Python、MySQL、MariaDB、Ubuntuなど、
人気のあるサービスの公式イメージが数多く公開されています。
イラスト作成プロンプト:
- カラー図解(16:9・1792×1024)
- タイトル: 「Docker Hubの概要」
- 構成:
- 左:「開発者・企業」から矢印で「Docker Hub(クラウド上のレジストリ)」へ
- 右:「ユーザーPC」から矢印で「docker pull コマンド」
- 下部:「公式イメージ・Verified Publisher・OSSイメージ」アイコン
- 背景:青と白を基調にした教材風デザイン
🔍 Docker Hubでイメージを探す理由
Dockerイメージを一から作るには、Dockerfileを定義し、Linuxベースにパッケージをインストールする手間が必要です。
しかし、多くの場合、Docker Hubにすでに公式イメージが存在します。
| 方法 | メリット |
|---|---|
| 公式イメージを使う | セキュリティ保証、メンテナンス済み、信頼性が高い |
| 自作イメージ | カスタマイズ性が高いが、構築・保守の手間が大きい |
したがって、まずはDocker Hubで公式イメージを探すことから始めるのがベストです。
🌐 Docker Hubサイトにアクセスする
Docker Hubへは次のURLからアクセスできます。

画面上部にある検索窓に、探したいサービス名(例:ubuntu、nginx、mysql)を入力して検索します。
🐧 Ubuntuイメージを探してみる
実際に「ubuntu」と検索してみましょう。

検索結果の中に「ubuntu」という公式イメージが表示されます。
アイコン横に「Docker Official Image」と記載されていれば、それが公式イメージです。

| 表示項目 | 意味 |
|---|---|
| Docker Official Image | Docker社が管理する公式の信頼できるイメージ |
| Verified Publisher | 企業が提供している認証済みのイメージ |
| Sponsored OSS | オープンソースコミュニティが提供しているイメージ |
これらの種類は、イメージの信頼性を判断する重要なポイントになります。

🧭 タグ(Tag)でバージョンを確認する
たくさんのイメージが公開されていますが、基本的には、まず、「Docker Official Image」の中から探していき、欲しいイメージがない場合に限り、他の種類のイメージを探すことをお勧めします。
「Ubuntu」をクリックします。

Ubuntuイメージのページで「Tags」タブをクリックし、検索窓に「24.04」と入力します。

Ubuntu 24.04 LTSのイメージが表示され、タグの右側には「Last pushed ○ days ago」と記載されています。
これは最終更新日時を意味し、最近更新されているかを確認できます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| Tag | イメージのバージョンや種類を表す |
| Last pushed | 最終更新日(例:3 days ago なら3日前に更新) |
| Pulls | ダウンロード数(人気の目安) |
たとえば、過去バージョンのUbuntu(例:22.04)を探したい場合も、タグ検索で確認できます。

イメージのバージョンは、このようにして探します。
🌐 Apacheイメージを探してみる
検索窓に「apache」と入力しても、目的の公式イメージは表示されません。

しかし、代わりに「httpd」という名前のイメージが見つかります。
実は、Apache HTTP Serverの公式イメージ名は「httpd」です。
イメージ名はサービス名そのままとは限らないので、
検索結果をよく確認して正しい公式名を見つけましょう。
💎 Ruby on Railsイメージの注意点
「rails」と検索すると、公式イメージが表示されますが、

「Updated 7 years ago」となっている古いイメージもあります。
このように、長期間更新されていないイメージは非推奨です。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 最終更新が古い(数年以上) | セキュリティリスクが高いため使用を避ける。 |
| 公式の更新が停止している | 他のレジストリやDockerfileによる自作を検討 |
📥 イメージのダウンロード(Pull)
Docker Hubで見つけたイメージは、docker pullコマンドでダウンロードできます。
例として、Tomcatイメージをダウンロードしてみましょう。
検索窓に「tomcat」と入力して検索し、検索結果で表示される「tomcat」をクリックします。

「Copy」ボタンをクリックします。

Docker Desktopを起動させ、PowerShellを起動します。
PowerShellにコピーしたテキスト「docker pull tomcat」を貼り付けて実行します。
Tomcatイメージがダウンロードされます。

Imageの確認(Docker Desktop)
Docker Desktopの「Images」タブを確認します。
Tomcatイメージがダウンロード(Pull)されていることが確認できます。

イメージの確認(コマンド)
次のコマンドでもローカルに保存されたことを確認できます。
docker images実行結果
✅ まとめ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① | Docker Hub(https://hub.docker.com)へアクセス |
| ② | 検索窓で目的のサービスを入力(例:ubuntu、mysql、tomcat) |
| ③ | 「Docker Official Image」かを確認 |
| ④ | 「Tags」でバージョンを確認(更新日も要チェック) |
| ⑤ | docker pull コマンドでイメージを取得 |
| ⑥ | docker images コマンドでローカル保存を確認 |
💬 まとめのひとこと
Docker Hubは、Dockerの“公式アプリストア”のような存在です。
まずはここで探し、公式イメージからスタートするのが安全で確実な方法です。
慣れてきたら、自分専用のカスタムイメージも作ってみましょう!
