
【Docker基礎】docker psコマンド
Docker でコンテナを扱ううえで、現在どのコンテナが動いているか、あるいは停止しているコンテナがあるか を確認する場面は非常に多いでしょう。そこで、最もよく利用されるのが docker ps
コマンド(または docker container ls
)です。
「コンテナが正しく起動中か?」「何か停止し忘れたコンテナはないか?」こうした状態をひと目でチェックできる便利なコマンドなので、日常的に使う機会が多くなります。

docker ps
(docker container ls
) とは?
- コンテナの一覧を表示するためのコマンド。
- 旧式の表記は
docker ps
、正式な上位コマンドを使うならdocker container ls
。 - “Running” (起動中) のコンテナだけ を表示するのがデフォルトの挙動。
-a
オプションを付けると、停止しているものも含めた すべてのコンテナ一覧を表示する。
基本構文
docker ps [オプション]
# または
docker container ls [オプション]
代表的な使い方
動作中コンテナ一覧:docker ps
docker ps
- 意味: 起動中のコンテナのみ一覧表示。
- 用途: 「現在稼働しているサービス」を確認したいとき。
すべてのコンテナ一覧:docker ps -a
docker ps -a
- 意味: 停止中・終了済みコンテナも含めてすべて表示。
- 用途: 「過去に作ったコンテナが残っていないか?」など確認したいとき。
3. 実行結果の読み方
docker ps -a
の出力例
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
1024ef450a12 hello-world "/hello" 44 hours ago Exited (0) 54 seconds ago frosty_sinoussi
実行結果の項目説明
項目 | 内容 |
---|---|
CONTAINER ID | コンテナID。ランダムに生成される文字列で、各コンテナを一意に識別します。通常は64文字ですが、先頭12文字のみが表示され、一意性を保ちます。 |
IMAGE | 元となったDockerイメージ名。コンテナがどのイメージから作成されたかを示します。 |
COMMAND | コンテナでデフォルトで実行されるコマンド。イメージによって異なりますが、通常はエントリーポイントとして設定されたプログラムが表示されます。 |
CREATED | コンテナが作成されてからの経過時間。 |
STATUS | コンテナの現在の状態。実行中の場合は「Up」、停止中の場合は「Exited」と表示されます。 |
PORTS | コンテナが公開しているポート番号。ホストとコンテナ間でポートがマッピングされている場合、「ホストのポート番号→コンテナのポート番号」の形式で表示されます。ポートが同じ場合は省略されます。 |
NAMES | コンテナ名。Dockerが自動的に生成した名前や、ユーザーが指定した名前が表示されます。 |
まとめ
- docker ps コマンド → 起動中のコンテナ一覧
- docker ps -a コマンド → 停止中も含めてすべてのコンテナ一覧
- 出力結果の各列から、ID・イメージ・ステータス・ポート・コンテナ名 などを確認可能
- 新コマンド体系では
docker container ls
と書かれるが、今でもdocker ps
がよく使われる
「docker ps
コマンド」は、コンテナの状態をチェックする上で最も多用するコマンドの一つです。この後の演習や実際の運用でも、コンテナを起動/停止したらまず ps で状態確認、という流れが自然に身につくことでしょう。