このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

Kubernetes入門:デプロイメントの定義ファイルからのPodの作成

 Kubernetesのデプロイメントは、複数のPodを管理し、アプリケーションの可用性やスケーリングを容易にします。デプロイメントの定義ファイルを使って、Podを作成することができます。この作成プロセスは「apply」コマンドを使用して、定義された内容をKubernetesクラスタに反映させます。この手順に従い、Podが正しく作成されたかを確認します。

デプロイメントの定義ファイルからのPodの作成

 デプロイメントの定義ファイル「deployment.yml」を使ってPodを作成します。kubectl applyコマンドで定義ファイルを読み込み、実際に反映させることができます。ここでは、具体的なコマンドや操作手順を説明しながら、Podの作成から確認までの手順を解説します。

使用するファイル

  • ファイル名: deployment.yml
  • 役割: Podの作成や管理を行うデプロイメントの設定が記載されています。

使用するコマンド

  • kubectl apply -f deployment.yml
    デプロイメントの定義ファイルを適用し、Podを作成します。
  • kubectl get pods
    Podの一覧を表示し、Podが正しく作成されたかを確認します。

デプロイメントの定義ファイルからのPodの作成とPodの確認

 デプロイメントの定義ファイル「deployment.yml」を使ってPodを作成し、作成されたPodを確認します。

1.Docker desktopとPowerShellの起動します。

 まず、Docker desktopを起動して、コンテナ管理環境を準備します。次にPowerShellを起動して、作業ディレクトリに移動し「apache」ディレクトリに移動します。

PS C:\Users\joeac> cd desktop\kubernetes
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes> cd apache
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache>

2.デプロイメントの定義ファイルを読み込ませます。

 作成したデプロイメントの定義ファイル「deployment.yml」をKubernetesに読み込ませ、その設定を反映させます。

PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl apply -f deployment.yml
deployment.apps/apache-dep created

3.Podが作られていることを確認します。

 Podの一覧を表示して、定義ファイルの反映が成功し、Podが正しく作成されているかを確認します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl get pods
NAME                          READY   STATUS    RESTARTS   AGE
apache-dep-77d7988fbc-9km9g   1/1     Running   0          5m15s
apache-dep-77d7988fbc-jcnh9   1/1     Running   0          5m15s
apache-dep-77d7988fbc-vx99k   1/1     Running   0          5m15s

まとめ

 デプロイメントの定義ファイルを使ってPodを作成する際、applyコマンドで設定を反映させ、get podsコマンドでその結果を確認することが重要です。サービスを作成するまでの間、ブラウザでのアクセスはできませんが、Podが正常に作成されていることを確認することが、次のステップへ進むために必要な手順です。