このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

Kubernetes入門:デプロイメントとサービスの定義を削除する

 Kubernetesの環境をクリーンに保つためには、不要になったリソースを削除する作業が必要です。デプロイメントやサービスを作成した後、リソースが不要になった場合、Podのレプリカを0にするだけでは完全に削除されず、デプロイメントやサービスが残ります。これらを削除するには、Kubernetesに定義されたリソース自体を削除する必要があります。ここでは、デプロイメントとサービスの削除方法について解説します。


デプロイメントとサービスの定義を削除する

それでは、デプロイメントとサービスの定義をKubernetesから削除していきます。

1.Docker desktopとPowerShellの起動します。

 まず、Docker desktopを起動して、コンテナ管理環境を準備します。次にPowerShellを起動し、作業ディレクトリに移動して「apache」ディレクトリに移動します。

PS C:\Users\joeac> cd desktop\kubernetes
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes> cd apache
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache>

2.現在のデプロイメントを確認します。

現在動作しているデプロイメントの状態を確認するには、以下のコマンドを使用します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl get deployment
NAME         READY   UP-TO-DATE   AVAILABLE   AGE
apache-dep   6/6     6            6           47h

3.デプロイメントを削除します。

 デプロイメントを削除するためには、以下のコマンドを実行します。このコマンドは、定義ファイルを指定してデプロイメントを削除します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl delete -f deployment.yml
deployment.apps "apache-dep" deleted

4.デプロイメントが削除されたかを確認します。

 デプロイメントが正しく削除されたか確認するには、もう一度以下のコマンドで確認します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl get deployment
No resources found in default namespace.

5.現在のサービスを確認します。

 サービスも同様に確認します。サービスがまだ動作しているかを確認するためには、以下のコマンドを使います。

PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl get service
NAME         TYPE        CLUSTER-IP     EXTERNAL-IP   PORT(S)          AGE
apache-ser   NodePort    10.97.243.33   <none>        8099:30080/TCP   47h
kubernetes   ClusterIP   10.96.0.1      <none>        443/TCP          3d22h

6.サービスを削除します。

 サービスを削除するためには、次のコマンドを実行します。このコマンドは、定義ファイルを指定してサービスを削除します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl delete -f service.yml
service "apache-ser" deleted

7.サービスが削除されたかを確認します。

 最後に、サービスが正しく削除されたか確認します。再度、サービスの状態を確認するために以下のコマンドを実行します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl get service
NAME         TYPE        CLUSTER-IP   EXTERNAL-IP   PORT(S)   AGE
kubernetes   ClusterIP   10.96.0.1    <none>        443/TCP   3d22h

まとめ

 Kubernetesでは、リソースを適切に管理するために、不要なデプロイメントやサービスは削除する必要があります。この手順を使えば、リソースを安全に削除し、クリーンな環境を保つことができます。