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Kubernetes入門:デプロイメントとサービスの定義を削除する

Kubernetesの環境をクリーンに保つためには、不要になったリソースを削除する作業が必要です。デプロイメントやサービスを作成した後、リソースが不要になった場合、Podのレプリカを0にするだけでは完全に削除されず、デプロイメントやサービスが残ります。これらを削除するには、Kubernetesに定義されたリソース自体を削除する必要があります。ここでは、デプロイメントとサービスの削除方法について解説します。

デプロイメントとサービスの定義を削除する
それでは、デプロイメントとサービスの定義をKubernetesから削除していきます。
1.Docker desktopとPowerShellの起動します。
まず、Docker desktopを起動して、コンテナ管理環境を準備します。次にPowerShellを起動し、作業ディレクトリに移動して「apache」ディレクトリに移動します。
PS C:\Users\joeac> cd desktop\kubernetes
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes> cd apache
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache>
2.現在のデプロイメントを確認します。
現在動作しているデプロイメントの状態を確認するには、以下のコマンドを使用します。
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl get deployment
NAME READY UP-TO-DATE AVAILABLE AGE
apache-dep 6/6 6 6 47h
3.デプロイメントを削除します。
デプロイメントを削除するためには、以下のコマンドを実行します。このコマンドは、定義ファイルを指定してデプロイメントを削除します。
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl delete -f deployment.yml
deployment.apps "apache-dep" deleted
4.デプロイメントが削除されたかを確認します。
デプロイメントが正しく削除されたか確認するには、もう一度以下のコマンドで確認します。
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl get deployment
No resources found in default namespace.
5.現在のサービスを確認します。
サービスも同様に確認します。サービスがまだ動作しているかを確認するためには、以下のコマンドを使います。
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl get service
NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE
apache-ser NodePort 10.97.243.33 <none> 8099:30080/TCP 47h
kubernetes ClusterIP 10.96.0.1 <none> 443/TCP 3d22h
6.サービスを削除します。
サービスを削除するためには、次のコマンドを実行します。このコマンドは、定義ファイルを指定してサービスを削除します。
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl delete -f service.yml
service "apache-ser" deleted
7.サービスが削除されたかを確認します。
最後に、サービスが正しく削除されたか確認します。再度、サービスの状態を確認するために以下のコマンドを実行します。
PS C:\Users\joeac\Desktop\kubernetes\apache> kubectl get service
NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE
kubernetes ClusterIP 10.96.0.1 <none> 443/TCP 3d22h
まとめ
Kubernetesでは、リソースを適切に管理するために、不要なデプロイメントやサービスは削除する必要があります。この手順を使えば、リソースを安全に削除し、クリーンな環境を保つことができます。