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Linuxコマンドの基本:シェル変数:変数の設定

シェル変数:変数の設定
シェル変数とは、bashシェル内で使用される変数であり、数値や文字列などの値を保存して、さまざまな設定や情報の保持に利用されます。bashには、シェルの動作を制御するための特別なシェル変数が多数用意されており、これらを適切に設定することで、シェルの機能をカスタマイズすることができます。

変数の設定方法
シェル変数を設定する際には、以下の書式を使用します。
【書式】変数名=値
- 注意点:
=
の左右にスペースを入れないようにしてください。スペースを入れるとエラーになります。
値にスペースを含む場合
値にスペースが含まれる場合は、シングルクォート '
またはダブルクォート "
で値を囲む必要があります。
例: var
という変数に test variable
という値を設定する場合
user01@ubuntu:~$ var='test variable'
変数の参照
設定した変数の値を参照するには、変数名の前に $
を付けて $変数名
とします。
例: var
の値を表示する
user01@ubuntu:~$ echo $var
test variable
エラーの注意点
変数を設定する際に、=
の左右にスペースを入れると、変数名がコマンドと解釈されてしまい、エラーになります。
誤った例
user01@ubuntu:~$ var = 'test variable'
コマンド 'var'は見つかりませんが、類似するものが23個あります。
- 原因:
var
がコマンドとして解釈され、=
以下が引数とみなされます。
正しい書き方
=
の左右にスペースを入れずに記述します。
user01@ubuntu:~$ var='test variable'
プログラミング言語との違い
C言語やJava言語などのプログラミング言語では、=
の左右にスペースを入れる書き方が一般的ですが、bashではスペースを入れるとエラーになるため注意が必要です。
まとめ
- シェル変数は、bashシェル内で値を保持するために使用されます。
- 設定方法:
変数名=値
の形式で設定し、=
の左右にスペースを入れない。 - 値にスペースを含む場合: 値を
'
または"
で囲む。 - 参照方法:
$変数名
で参照する。 - 注意点:
=
の左右にスペースを入れるとエラーになる。
シェル変数を正しく理解し活用することで、シェルスクリプトの作成やシェル環境のカスタマイズがより効果的に行えます。