LPIC問題:241-244

LPIC練習問題

問題241:mkdir コマンドのオプションに関する問題です。親ディレクトリが存在しない場合でも、途中のディレクトリを含めて一括で作成するオプションはどれですか?

A) -v
B) -p
C) -r
D) -m

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正解) B

【解説】
A) -v は誤りです。これは作成されたディレクトリ名を表示するオプションです。
B) -p が正解です。 -p` オプションは、途中のディレクトリが存在しない場合でも、それらを含めて一括で作成します。
C) -r は誤りです。mkdir コマンドには -r オプションは存在しません。
D) -m は誤りです。-m は作成されるディレクトリに特定のパーミッションを設定するためのオプションです。

問題242:アーカイブについて正しく説明している選択肢はどれですか?

A) アーカイブは、複数のファイルを1つのファイルにまとめる技術であり、圧縮は含まれない
B) アーカイブは、ファイルを圧縮しつつ1つにまとめる技術である
C) アーカイブは、ファイルを暗号化する技術であり、データの保護に使用される
D) アーカイブは、ディレクトリのパーミッションをバックアップするための技術である

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正解) A

【解説】
A) アーカイブは、複数のファイルを1つのファイルにまとめる技術であり、圧縮は含まれない が正解です。 アーカイブは単にファイルを1つにまとめるもので、圧縮とは異なります。tar コマンドはアーカイブを作成し、その後 gzip などを使って圧縮することができます。
B) アーカイブは、ファイルを圧縮しつつ1つにまとめる技術である は誤りです。アーカイブは圧縮を行わず、圧縮は別のプロセスです。
C) アーカイブは、ファイルを暗号化する技術であり、データの保護に使用される は誤りです。暗号化は別の技術であり、アーカイブとは直接関係ありません。
D) アーカイブは、ディレクトリのパーミッションをバックアップするための技術である は誤りです。パーミッションはバックアップされますが、それが主な目的ではありません。

問題243:tar コマンドに関する問題です。ディレクトリ内のすべてのファイルを tar 形式でアーカイブし、gzip 圧縮も同時に行うオプションはどれですか?

A) tar -cf
B) tar -czf
C) tar -xf
D) tar -czv

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正解) B

【解説】
A) tar -cf は誤りです。これは単にアーカイブを作成するオプションで、圧縮は行いません。
B) tar -czf が正解です。 -c はアーカイブの作成、-zはgzip 圧縮、-f` は出力ファイル名を指定するためのオプションです。
C) tar -xf は誤りです。これはアーカイブを展開するオプションです。
D) tar -czv は誤りです。-v は冗長モードであり、圧縮とファイル名の表示を行いますが、出力ファイル名を指定していないため正しくありません。

問題244:/etc/passwd ファイルに関する問題です。次のうち、/etc/passwd ファイルに含まれない情報はどれですか?

A) ユーザー名
B) ユーザーのパスワード
C) ホームディレクトリのパス
D) ユーザーのフルネーム

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正解) B

【解説】
A) ユーザー名 は /etc/passwd ファイルに含まれています。これはユーザーのログイン名です。
B) ユーザーのパスワード が正解です。 かつて /etc/passwd ファイルにはパスワードが含まれていましたが、現在ではセキュリティ上の理由から /etc/shadow ファイルに移されています。
C) ホームディレクトリのパス は /etc/passwd に含まれています。ユーザーのホームディレクトリを指定します。
D) ユーザーのフルネーム は /etc/passwd ファイルの「コメント」フィールドに含まれることがあります。