LPIC-1 101試験模擬問題:21-24
問題21:以下のコマンドを実行したときに出力される内容はどれですか?
A) Bnana
B) $B
C) エラーが出力される。
D) 変数Bの値はnullである。
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正解) B
【解説】
A) Bnana は誤りです。$B がシングルクォートで囲まれているため、変数展開が行われません。
B) $B が正解です。シングルクォートで囲まれた文字列は、そのままの形で出力されるため、$B と表示されます。
C) エラーが出力される は誤りです。このコマンドは正常に実行されます。
D) 変数Bの値はnullである は誤りです。変数 B の値は Bnana に設定されていますが、シングルクォートのため展開されていません。
問題22:シェルに設定されているグローバル変数を表示するコマンドはどれですか?
A) echo
B) export
C) set
D) env
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正解) D
【解説】
A) echo は誤りです。echo は単にテキストや変数の内容を表示するコマンドで、環境変数を一覧表示することはできません。
B) export は誤りです。export コマンドは変数を環境変数としてエクスポートするために使われますが、一覧表示の役割はありません。
C) set は部分的に正しいですが、ローカル変数も含めて表示されるため、環境変数のみの表示には向きません。
D) env が正解です。env コマンドは現在のシェルセッションで設定されている環境変数(グローバル変数)のみを表示します。
問題23:~/.bash_history
ファイルを正しく説明している選択肢はどれですか?
A) バッシュシェルで最後に使用したコマンドの出力を保存するファイル
B) バッシュシェルで実行されたコマンドの履歴を保存するファイル
C) シェルで実行されたエラーメッセージを記録するファイル
D) ユーザーのログイン時刻を記録するファイル
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正解) B
【解説】
A) バッシュシェルで最後に使用したコマンドの出力を保存するファイル は誤りです。このファイルはコマンドの出力ではなく、実行されたコマンドそのものを保存します。
B) バッシュシェルで実行されたコマンドの履歴を保存するファイル が正解です。~/.bash_history ファイルは、バッシュシェルでユーザーが実行したコマンドの履歴を記録します。
C) シェルで実行されたエラーメッセージを記録するファイル は誤りです。エラーメッセージは通常システムログに記録されますが、このファイルには保存されません。
D) ユーザーのログイン時刻を記録するファイル は誤りです。ログイン時刻の記録は /var/log/wtmp などのログファイルで管理されます。
問題24:man
コマンドの正しい説明はどれですか?
A) システムのプロセスを管理するためのコマンド
B) ファイルを手動で編集するためのコマンド
C) コマンドやプログラムのマニュアルページを表示するためのコマンド
D) システムのエラーメッセージを表示するコマンド
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正解) C
【解説】
A) システムのプロセスを管理するためのコマンド は誤りです。プロセス管理は通常 ps や top などのコマンドで行います。
B) ファイルを手動で編集するためのコマンド は誤りです。ファイルの編集は vim や nano などのエディタが使用されます。
C) コマンドやプログラムのマニュアルページを表示するためのコマンド が正解です。man コマンドは、Linuxシステムで使用するコマンドやプログラムのマニュアルを表示するために使用されます。
D) システムのエラーメッセージを表示するコマンド は誤りです。エラーメッセージは通常ログファイルに記録され、dmesg などのコマンドで確認できます。