LPIC-1 101試験模擬問題:25-28

問題25:ユーザーアカウントに関する情報が記録されているファイルから、ユーザー名とホームディレクトリの情報を cut コマンドで抽出する正しいコマンドはどれですか?

A) cut -d’:’ -f1,6 /etc/shadow
B) cut -d’:’ -f1,6 /etc/passwd
C) cut -d’:’ -f1,6 /etc/group
D) cut -d’:’ -f1,6 /etc/hosts

解答解説を開く
正解) B

【解説】
A) cut -d’:’ -f1,6 /etc/shadow は誤りです。/etc/shadow ファイルはパスワード情報を保存しており、ユーザー名やホームディレクトリの情報は含まれていません。

B) cut -d’:’ -f1,6 /etc/passwd が正解です。/etc/passwd ファイルにはユーザー名とホームディレクトリの情報が保存されており、cut コマンドを使ってそれらを抽出できます。

C) cut -d’:’ -f1,6 /etc/group は誤りです。/etc/group はグループ情報を記録しているファイルであり、ユーザー名やホームディレクトリの情報は含まれていません。

D) cut -d’:’ -f1,6 /etc/hosts は誤りです。/etc/hosts はホスト名とIPアドレスの対応を管理するファイルであり、ユーザーアカウントの情報はありません。


問題26:1GBのファイルを作成する正しいコマンドはどれですか?

A) dd if=/dev/zero of=file1.img bs=1M count=1024
B) cp /dev/null file1.img 1G
C) truncate -s 1G file1.img
D) fallocate -l 1G file1.img

解答解説を開く
正解) A

【解説】
A) dd if=/dev/zero of=file1.img bs=1M count=1024 が正解です。dd コマンドは、/dev/zero から1MBのブロックを1024回書き込み、1GBのファイルを作成します。

B) cp /dev/null file1.img 1G は誤りです。cp コマンドはファイルのコピーを行うもので、ファイルサイズの指定はできません。

C) truncate -s 1G file1.img は部分的に正しいです。このコマンドも1GBの空のファイルを作成しますが、dd の方がブロック単位で制御できるため問題文の指定に合っています。

D) fallocate -l 1G file1.img は正しいですが、dd の方がファイル内容の制御がしやすく、特定のブロックサイズで作成する場合に向いています。



問題27:archive.tar.gz を解凍して展開する正しいコマンドはどれですか?

A) tar -xvf archive.tar.gz
B) unzip archive.tar.gz
C) tar -zxvf archive.tar.gz
D) gzip archive.tar.gz | tar -xvf –

解答解説を開く
正解) C

【解説】
A) tar -xvf archive.tar.gz は誤りです。gzip形式のファイルには -z オプションが必要です。

B) unzip archive.tar.gz は誤りです。unzip コマンドはzip形式のファイルに使用され、tar.gz ファイルには適用されません。

C) tar -zxvf archive.tar.gz が正解です。tar コマンドに -z オプションを付けることでgzip圧縮ファイルを解凍し、-xvf でファイルを展開します。

D) gzip archive.tar.gz | tar -xvf – は誤りです。gzip コマンドは圧縮と解凍を行うものの、ここでは gzip -d で解凍する必要があります。

問題28:text1.txt ファイル内の a をすべて A に変換して text2.txt に保存する正しいコマンドはどれですか?

A) tr -d a A < text1.txt > text2.txt
B) tr ‘a’ ‘A’ text1.txt > text2.txt
C) tr a A text1.txt > text2.txt
D) tr a A < text1.txt > text2.txt

解答解説を開く
正解) D

【解説】
A) tr -d a A < text1.txt > text2.txt は誤りです。-d オプションは文字を削除するものであり、変換には使用できません。

B) tr ‘a’ ‘A’ text1.txt > text2.txt は誤りです。tr コマンドは標準入力を受け取る形式で動作するため、ファイルを直接指定できません。

C) tr a A text1.txt > text2.txt は誤りです。tr コマンドはファイルを直接引数に取らないため、入力をリダイレクトする必要があります。

D) tr a A < text1.txt > text2.txt が正解です。tr コマンドを使って、a を A に変換し、text2.txt に保存するには、標準入力をファイルにリダイレクトする形で動作させます。