LPIC-1 102試験 模試③:53-56

問題53:TCP Wrapperを使用して、特定のホストからの接続を拒否するにはどのファイルを設定しますか?

A) /etc/hosts.deny
B) /etc/tcp_wrapper
C) /etc/hosts.allow
D) /etc/nologin

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正解)A

【解説】
A) /etc/hosts.deny
正解です。このファイルに拒否するホストを指定することでアクセス制御を行います。
B) /etc/tcp_wrapper
誤りです。このようなファイルは存在しません。
C) /etc/hosts.allow
誤りです。このファイルは接続を許可するホストを指定するために使用されます。
D) /etc/nologin
誤りです。このファイルは一般ユーザーのログインを制限するためのものです。

問題54:ユーザーのパスワードの有効期限に関する情報を確認するには、どのコマンドを使用しますか?

A) usermod -L
B) passwd -l
C) id
D) chage -l

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正解)D

【解説】
A) usermod -L
誤りです。このコマンドはアカウントをロックしますが、パスワードの有効期限情報を確認することはできません。
B) passwd -l
誤りです。このオプションはアカウントをロックするために使用されます。
C) id
誤りです。このコマンドはユーザーのID情報(UIDやGID)を確認するためのものです。
D) chage -l
正解です。このコマンドは、ユーザーのパスワードの有効期限に関する詳細情報をリスト表示します。

問題55:一般ユーザーのログインをすべて禁止するために作成する必要があるファイルはどれですか?

A) /etc/shadow
B) /etc/nologin
C) /etc/passwd
D) /etc/hosts.allow

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正解)B

【解説】
A) /etc/shadow
誤りです。このファイルはパスワード情報を格納しますが、ログインを禁止する役割はありません。
B) /etc/nologin
正解です。このファイルが存在すると、一般ユーザーはログインできなくなります。ただし、rootユーザーは影響を受けません。
C) /etc/passwd
誤りです。このファイルはユーザーアカウント情報を管理しますが、ログイン制限を直接設定するものではありません。
D) /etc/hosts.allow
誤りです。このファイルはTCP Wrapperによる接続許可を設定するためのものです。

問題56:特定のユーザーのログインを禁止するために使用する適切なコマンドはどれですか?

A) usermod -L username
B) passwd -x username
C) chsh -s /sbin/nologin username
D) userdel username

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正解)C

【解説】
A) usermod -L username
誤りです。このコマンドはアカウントをロックしますが、ログインシェルの設定を変更するものではありません。
B) passwd -x username
誤りです。このオプションはパスワードの期限を設定するために使用されます。
C) chsh -s /sbin/nologin username
正解です。このコマンドを使用することで、指定したユーザーのログインシェルを無効化し、ログインを禁止できます。
D) userdel username
誤りです。このコマンドはユーザーアカウントを削除するもので、ログイン禁止の設定とは異なります。