このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。
【Docker入門】イメージとコンテナの確認・停止・削除

イメージとコンテナの確認
「とりあえずDockerを動かしてみる」で既に、イメージとコンテナが作成されています。ここでは、Dockerイメージとコンテナの確認・停止・削除について解説していきます。
「Docker Desktop」でイメージとコンテナの確認
ホストマシン上に作成されているイメージとコンテナは、コマンドだけでなく「Docker Desktop」からでも確認できます。
「Images」タブでは、ホストマシン上にあるイメージの一覧が確認できます。

「Containers」タブでは、ホストマシン上にあるコンテナの一覧が確認できます。

コマンドでイメージとコンテナの確認する。
「docker image ls」コマンド
「docker image ls」コマンドで現在、ホストマシン上にあるイメージの一覧を確認することができます。
PS C:\Users\joeac> docker image ls
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
hello-world latest d2c94e258dcb 10 months ago 13.3kB
「docker image ls」コマンドで出力される内容の意味は下表のとおりです。
REPOSITORY | TAG | IMAGE ID | CREATED | SIZE |
---|---|---|---|---|
hello-world (イメージの名前) | latest (最新バージョン) | d2c94e258dcb (イメージを識別するID) | 10 months ago (10カ月前に作成) | 13.3kB (容量) |
「 docker container ls 」コマンド
「 docker container ls 」コマンドでは、コンテナの動作状況を確認することができます。
PS C:\Users\joeac> docker container ls
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
おや?
何も表示されません。
それは「 docker container ls 」コマンドは、現在稼働中のコンテナの一覧を表示するコマンドだからです。
何も表示されないということは、現在、稼働しているコンテナがないということを意味しています。
「 docker container ls -a」コマンド
停止中のコンテナの一覧を表示するには「 docker container ls -a」コマンドを使います。「-a」オプションを指定することで、停止中のコンテナも表示することができます。
PS C:\Users\joeac> docker container ls -a
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
9aad2dfc6580 hello-world "/hello" 24 hours ago Exited (0) 24 hours ago friendly_tu
「docker image ls -a」コマンドで出力される内容の意味は下表のとおりです。
CONTAINER ID | IMAG | COMMAND | CREATED | STATUS | PORTS | NAMES |
---|---|---|---|---|---|---|
9aad2dfc6580 (コンテナID) | hello-world (イメージの名前) | "/hello" | 24 hours ago (24時間前に作成) | Exited (0) 24 hours ago (24 時間前に終了) | friendly_tu (コンテナの名前) |
コマンドでコンテナを削除する。
コンテナを削除するには、コンテナを停止「docker container stop」させてから削除します。
コンテナが停止状態であるかを「docker container ls -a」コマンドで確認します。
出力から、イメージ(IMAGE)「hello-world」から作成された「friendly_tu」という名前のコンテナがあります。
PS C:\Users\joeac> docker container ls -a
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
9aad2dfc6580 hello-world "/hello" 24 hours ago Exited (0) 24 hours ago friendly_tu
このコンテナの STATUS は「Exited」となっています。これは、コンテナが停止していることを意味します。
ちなみに、「Exited (0)」とは、Exitのステータスコードが「0」なので、コンテナが起動して、そのまま正常終了したことを意味しています。つまり、コンテナは停止しています。
「docker container stop (コンテナ名)」コマンド
コンテナを停止するには「docker container stop (コンテナ名)」コマンドを使います。
今回は、コンテナが停止しているため、コンテナを停止する「docker container stop」コマンドを実行する必要はありません。
「 docker container rm (コンテナ名 )」コマンド
コンテナを削除するには「 docker container rm (コンテナ名) 」を使います。
「friendly_tu」コンテナを削除します。
「hello-world」ではないことに注意してください。この名前は、イメージ名です。
「 docker container rm hello-world」を実行します。
PS C:\Users\joeac> docker container rm friendly_tu
friendly_tu
コンテナが削除されました。
確認のため、「docker container ls -a」コマンドを実行します。
PS C:\Users\joeac> docker container ls -a
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
コンテナが一覧にありません。コンテナが削除されたことが確認できます。
コマンドでイメージを削除する。
イメージを削除するには「docker image rm (イメージ名)」コマンドを使います。
「docker image rm (イメージ名)」コマンド
「docker image ls」コマンドで現在、ホストマシン上にあるイメージの一覧を確認します。
PS C:\Users\joeac> docker image ls
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
hello-world latest d2c94e258dcb 10 months ago 13.3kB
「hello-world」イメージがあることが確認できます。
「hello-world」イメージを削除します。
「docker image rm hello-world」コマンドを実行します。
PS C:\Users\joeac> docker image rm hello-world
Untagged: hello-world:latest
Untagged: hello-world@sha256:d000bc569937abbe195e20322a0bde6b2922d805332fd6d8a68b19f524b7d21d
Deleted: sha256:d2c94e258dcb3c5ac2798d32e1249e42ef01cba4841c2234249495f87264ac5a
Deleted: sha256:ac28800ec8bb38d5c35b49d45a6ac4777544941199075dff8c4eb63e093aa81e
「hello-world」イメージが削除されました。
再度、「docker image ls」コマンドで現在、ホストマシン上にあるイメージの一覧を確認します。
PS C:\Users\joeac> docker image ls
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
イメージの一覧がありません。「hello-world」イメージが削除されたことが分かります。