【Docker入門】デフォルト・ネットワーク
Dockerには、デフォルトでいくつかのネットワークが設定されており、これらのネットワークはDockerが初期状態で提供するものです。これらのデフォルト・ネットワークは、異なるユースケースに対応するために異なるドライバで構成されています。
デフォルト・ネットワークの種類
Docker の初期状態で利用可能なデフォルトのネットワークであり、コンテナを作成する際に特に指定しない場合、bridge ネットワークがデフォルトで使用されます。
ネットワーク | ドライバ | 説明 |
---|---|---|
none | null | このネットワークはネットワークアクセスを提供しません。つまり、ネットワーク接続を持たないコンテナ用です。これを使用すると、コンテナが完全に隔離された状態で実行されます。 |
host | host | コンテナはホストのネットワークに直接参加します。つまり、ホストのネットワークスタックを共有します。このため、コンテナはホストと同じネットワークインターフェースを持ち、ホストのIPアドレスを直接使用できます。 |
bridge | bridge | これはDockerのデフォルトのネットワークであり、コンテナが初期状態で参加するネットワークです。コンテナがネットワーク接続を持つ場合、特に指定しない限り、bridgeネットワークに自動的に接続されます。このネットワークは、ホストとコンテナの間でNAT(Network Address Translation)を提供し、外部との通信を可能にします。 |
コンテナとデフォルト・ネットワークの関係
Dockerコンテナは、いずれかのネットワークに接続されるように設計されています。特にネットワークを指定しない場合、コンテナはデフォルトでbridgeネットワークに接続されます。これにより、コンテナはホストOSと通信し、他のコンテナとも通信することができます。しかし、ユーザーが必要に応じて、特定のネットワークにコンテナを接続することもできます。
まとめ
デフォルト・ネットワークは、Dockerの基本的な機能を提供し、さまざまなユースケースに対応するための柔軟性を提供します。それぞれのネットワークドライバには異なる特性があり、それに応じて適切なネットワークを選択することが重要です。