【Docker入門】docker network ls コマンド

 「docker network ls」コマンドは、Docker環境で作成されたネットワークのリストを表示するためのコマンドです。このコマンドを実行すると、ネットワークのID、名前、ドライバ、およびスコープの情報が表示されます。

【構文】
docker network ls [OPTIONS]

docker network ls [OPTIONS]

オプション

名前, 省略形説明
なし特にオプションを指定しない場合、すべてのネットワークが表示されます。
--filter , -f 特定の条件に基づいてネットワークをフィルタリングします。例えば、名前に基づいてネットワークをフィルタリングする場合は、「-f driver=bridge」 のように指定します。
--formatGo テンプレートを使ってコンテナの出力を整形する。
--quiet , -qネットワーク ID のみ表示する。
オプション

表示される情報

名称
NETWORK IDネットワークを一意に識別するIDです。Docker内部で使用されます。
NAMEネットワークの名前です。ユーザーが指定したものか、Dockerが自動生成したものです。
DRIVER ネットワークのバックエンドドライバです。デフォルトでは、通常は bridge が使用されますが、他にも hostoverlay などのドライバがあります。
SCOPE ネットワークのスコープを示します。localが一般的で、これはローカルネットワーク内でのみネットワークが有効であることを示します。
表示される情報

使用例

$ docker network ls
NETWORK ID          NAME                DRIVER              SCOPE
ff0baf217db8        bridge              bridge              local
73cfe816a6f5        host                host                local
ebbb9e6b9d28        none                null                local

 このように、各列には上記の情報が表示されます。これにより、Docker環境内でどのようなネットワークが利用可能であるかを簡単に確認できます。ネットワークIDと名前は、Docker環境内でネットワークを識別するために使用されます。