【Docker入門】Dockerを運用するには
Dockerを運用する際には、以下の点に留意する必要があります。
複数のコンテナを扱う必要がある
Dockerは、単一のアプリケーションを複数のコンテナに分割し、それぞれの役割に応じたコンテナを独立して実行することができます。
たとえば、Webアプリケーションを構成する要素であるWebサーバー(NginxやApacheなど)やデータベースサーバー(MySQLやPostgreSQLなど)は、それぞれ個別のコンテナとして実行されます。
これにより、アプリケーションの構成要素を分離して管理することができ、スケーリングや更新が柔軟に行えます。
コンテナ同士をネットワークで結びつける必要がある
Dockerコンテナは、デフォルトでは隔離されたネットワーク空間で実行されます。複数のコンテナが連携して動作する場合、これらのコンテナをネットワークで結びつける必要があります。
Dockerは、ネットワークの構築やコンテナ間の通信を簡単に行える仕組みを提供しています。ユーザー定義のブリッジネットワークを作成し、それぞれのコンテナをそのネットワークに接続することで、コンテナ同士の通信を実現します。
また、Docker Composeを使用すると、複数のコンテナを定義し、それらを一括管理することができます。
永続データを扱う必要がある
アプリケーションでは、一時的なデータだけでなく、永続的なデータを扱う必要があります。例えば、データベースのデータやアプリケーションの設定ファイルなどが該当します。
Dockerでは、永続データの管理にボリュームやバインドマウントを使用します。ボリュームはDockerホスト上のディレクトリをコンテナにマウントする仕組みであり、データの永続化を実現します。バインドマウントは、ホスト上の任意のディレクトリをコンテナにマウントする方法です。
これらの方法を使うことで、データの永続性を確保し、コンテナの再起動や削除に関係なくデータを保持できます。
まとめ
これらの概念を理解し、実際の運用に活かすことで、Dockerをより効果的に活用することができます。