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【Docker入門】Python開発環境の構築①
Pythonの開発環境をDockerを用いて構築していきます。
「Python開発環境の構築」は、以下の4部構成で解説していきます。
ここでは、VS Codeの拡張機能をインストールしていきます。
Python開発環境
構築するPython開発環境は、下図の構成となります。
VS Codeで開いたフォルダー(ワークスペース)内のファイルを自動で、コンテナにコピーして、コンテナ上でPythonプログラムを実行できるようにします。
Pythonとは
まず、Pythonについて簡単に解説します。
Pythonは、汎用のプログラミング言語であり、シンプルで読みやすい構文を持ち、豊富なライブラリとコミュニティに支えられています。Pythonは、様々な用途に使われており、Web開発、データ分析、人工知能、機械学習、科学計算、自動化などの分野で広く利用されています。
VS Codeの拡張機能「Dev Containers(Remote Containers)」
VS Codeの拡張機能である「Dev Containers(Remote Containersから名称変更された)」は、開発者がコンテナ内での開発環境を利用できるようにするための便利なツールです。この拡張機能を使用することで、ローカルの開発環境を汚さずに、Dockerコンテナ内での開発が可能になります。
具体的には、「Dev Containers」を使うと、VS Code上で開発プロジェクトを開く際に、そのプロジェクトが実行されるDockerコンテナを指定できます。これにより、プロジェクトの実行環境がコンテナ内に作成され、その中で開発を行うことができます。
この拡張機能の主な利点は以下の通りです。
開発環境の再現性
チーム全体で同じ開発環境を共有する必要がある場合、Dockerコンテナ内で開発することで、開発環境の一貫性を確保できます。
環境の隔離
ローカルマシンの環境を汚さずに、プロジェクトごとに独立した開発環境を作成できます。これにより、開発環境間の相互影響を防ぎます。
軽量な開発環境
ローカルの開発環境を構築する必要がなくなるため、開発者は軽量なマシンで開発作業を行うことができます。
プロジェクト間の切り替え
異なるプロジェクトに切り替える際に、コンテナを変更するだけで済みます。これにより、開発者は簡単に複数のプロジェクト間を移動できます。
「Dev Containers」を使うには、VS CodeにDocker拡張機能がインストールされている必要があります。また、対象のプロジェクトがDockerでコンテナ化されている必要もあります。
こちらの記事を参考にしてください。
拡張機能「Dev Containers」のインストール
ローカルのVS Codeとコンテナを接続するための拡張機能をインストールします。
①「拡張機能」をクリックします。
②「dev containers」を検索します。
③「インストール」ボタンをクリックします。
拡張機能「Python」のインストール
Pythonのプログラムを開発を支援するPythonの拡張機能をインストールします。
①「python」と検索します。
②「インストール」ボタンをクリックします。
この続きは、次の「Python開発環境の構築②」でVS Codeとコンテナを接続に必要なファイルなどを作成していきます。