このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

【Docker入門】Python開発環境の構築②

Python開発環境の構築①」の続きです。

「Python開発環境の構築」は、以下の4部構成で解説しています。

ここでは、ローカルのVS Codeとコンテナを接続するために必要なファイルなどを作成していきます。

Python開発環境

構築するPython開発環境は、下図の構成となります。

 VS Codeで開いたフォルダー(ワークスペース)内のファイルを自動で、コンテナにコピーして、コンテナ上でPythonプログラムを実行できるようにします。

コンテナとの接続に必要なファイルの作成

コンテナへの接続に必要な「Dockerfile」と「compose.yaml」ファイルを作成します。

ディレクトリの移動と作成

PowerShellを起動して、ディレクトリを移動します。

・「cd desktop/docker」コマンドを実行します。

PS C:\Users\joeac> cd desktop/docker
PS C:\Users\joeac\Desktop\docker>

 「「Dockerfile」と「compose.yaml」ファイルを保存する「python」ディレクトリを作成して、作成したディレクトリに移動します。次のコマンドを実行します。

  • 「mkdir python」コマンド
  • 「cd python」コマンド
PS C:\Users\joeac\Desktop\docker> mkdir python

    Directory: C:\Users\joeac\Desktop\docker

Mode                 LastWriteTime         Length Name
----                 -------------         ------ ----
d----          2024/05/02     1:14                python

PS C:\Users\joeac\Desktop\docker> cd python
PS C:\Users\joeac\Desktop\docker\python>

Dockerfileの作成

・「code Dockerfile」コマンドを実行します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\docker\python> code Dockerfile

VS Codeが起動します。

・以下の内容を入力して保存します。

FROM python:3.11
RUN pip install pandas

compose.yamlの作成

VSCodeで「compose.yaml」ファイルを作成します。

・「code compose.yaml」コマンドを実行します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\docker\python> code compose.yaml

VSCodeが起動します。

・以下の内容を入力して保存します。

services:
   python:
     build: .
     volumes:
       - .:/src

Pythonアプリケーションの作成

 Pythonアプリケーションを作成します。「sample.py」とプログラムから読み込む「data.csv」ファイルを作成します。

sample.py

VSCodeで「sample.py」ファイルを作成します。

・「code sample.py」コマンドを実行します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\docker\python> code sample.py

VSCodeが起動します。

・以下の内容を入力して保存します。

import pandas as pd

def main():
    file_path = 'data.csv'  # CSVファイルのパス
    df = pd.read_csv(file_path)
    
    # データを表示
    print(df)

if __name__ == "__main__":
    main()

 このPythonプログラムは、CSVファイルを読み込んで処理するためにpandasライブラリを使用します。pandasを使うことで、データを効率的に読み込み、操作、分析することができます。

 このスクリプトでは、pd.read_csv() 関数を使ってCSVファイルをDataFrameオブジェクトとして読み込みます。そして、DataFrameを表示しています。

実行すると、次のような出力が得られるはずです。

    Name  Age         City
0   John   30     New York
1  Alice   25  Los Angeles
2    Bob   35      Chicago

data.csv

VSCodeで「data.csv」ファイルを作成します。

・「code data.csv」コマンドを実行します。

PS C:\Users\joeac\Desktop\docker\python> code data.csv

VSCodeが起動します。

・以下の内容を入力して保存します。

Name,Age,City
John,30,New York
Alice,25,Los Angeles
Bob,35,Chicago

 この続きは、次の「Python開発環境の構築③」でVS Codeとコンテナを接続する設定を行っていきます。

関連コンテンツ