【Linux入門】コマンドとパス

組み込みコマンドと外部コマンド

組み込みコマンド

 組み込みコマンドは、シェル自体に組み込まれており、外部のプログラムファイルではないコマンドです。これらは通常、シェルが提供する基本的な機能や構文を実行するために使用されます。

外部コマンド

 外部コマンドは、独立した実行可能ファイルとしてシステムにインストールされているプログラムです。これらは通常、システムのパスのディレクトリに存在し、シェルはそれらを実行してコマンドの機能を実現します。

bashの主な組み込みコマンド

 以下は、bashシェルの主な組み込みコマンドの一覧です。これらのコマンドはシェル内部で処理されるため、外部のプログラムとしての実行ファイルは存在しません。

組み込みコマンド説明
cdディレクトリを変更する。
echoテキストを表示する。
pwd現在の作業ディレクトリのパスを表示する。
export環境変数を設定する。
unset環境変数を削除する。
aliasコマンドに別名を設定する。
sourceスクリプトを現在のシェルセッションで実行する。
historyコマンドの実行履歴を表示する。
jobsバックグラウンドで実行中のジョブを表示する。
killプロセスを終了させる。
bashの主な組み込みコマンド

whichコマンド

 whichコマンドは、指定したコマンドの実行可能ファイルがどのディレクトリにあるかを表示します。これは主に外部コマンドがどのパスで見つかるかを確認するために使用されます。

例:)

$ which ls
alias ls='ls --color=auto'
	/usr/bin/ls

この例では、lsコマンドの実行可能ファイルのパスが表示されます。

まとめ

 これにより、システムがコマンドをどのディレクトリから見つけているかを確認でき、PATH環境変数の設定が正しいかどうかを確認できます。