このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。
Linuxコマンド演習20

以下のコマンドの演習を行います。
実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。
演習01:vi エディタを起動して終了する。
・vi エディタを起動します。
$ vi
vi エディタがターミナル上で起動します。
~
~
~
~
~ VIM - Vi IMproved
~
~ version 7.4.629
~ by Bram Moolenaar 他.
~ Modified by <bugzilla@redhat.com>
~ Vim はオープンソースであり自由に配布可能です
~
~ Vimの開発を応援してください!
~ 詳細な情報は :help sponsor<Enter>
~
~ 終了するには :q<Enter>
~ オンラインヘルプは :help<Enter> か <F1>
~ バージョン情報は :help version7<Enter>
~
~
~
~
~
・vi エディタを終了させます。
コマンドモードで「:」を入力すると、カーソルが画面最下行に移動します。この行のことをメッセージラインといいます。
「:q」と入力するとvi エディタが終了します。
演習02:vi エディタの基本操作を行う。
・vi エディタの基本操作を行います。
「vi /etc/group」コマンドを入力します。
$ vi /etc/group
WindowsなどのGUI環境に慣れ親しんでいると、このvi エディタのコマンド操作は、やっかいに感じるかもしれません。
最低限のコマンドを覚えるだけで、vi エディタを操作できるようになるので、マスターしていきましょう。
まずは、カーソルの移動です。他にもコマンドがありますが、最低限、下表のコマンドを覚えておけば、なんとかなります。
viエディタのコマンドモードにおける主なカーソル移動コマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
h (または「←」キー) | カーソルを左に移動 |
j (または「↓」キー) | カーソルを下に移動 |
k (または「↑」キー) | カーソルを上に移動 |
l (または「→」キー) | カーソルを右に移動 |
矢印キーでカーソルを移動することができますが、「H」「J」「K」「L」キーでもカーソルを移動させることができます。

演習03:挿入モードに切り替える。
コマンドモードから、挿入モードに切り替えるには、「i」キーなどで切り替えます。また、挿入モードからコマンドモードに切り替えるには「Esc」キーを押します。

コマンドモードと挿入モードの切り替えには、下表なコマンドがあります。
最低限、「Esc」のコマンドモードへの移行と、「i」キーによる挿入モードへの移行を覚えておけばよいでしょう。
コマンドモードと挿入モードの切り替え
コマンド | 説明 |
---|---|
「Esc」 | コマンドモードへ移行 |
i | カーソルの前に挿入モードで追加 |
I | 行の先頭から挿入モードで追加 |
a | カーソルの次に挿入モードで追加 |
A | 行の末尾から挿入モードで追加 |
o | カーソルの下に新しい行を追加して挿入モード |
O | カーソルの上に新しい行を追加して挿入モード |
・「i」キーを押して、適当に編集します。
一般ユーザーでログインしているため、「/etc/group」ファイルへの書き込みのアクセス権がないため、編集しても保存することができません。
演習04:vi エディタを終了させる。
vi エディタを終了させるコマンドには、下表のようなコマンドがあります。
ファイルの保存と終了
コマンド | 説明 |
---|---|
:q | vi エディタの終了 |
:q! | 強制終了して変更を破棄して終了 |
:w | ファイルを保存 |
:wq or :x | 保存して終了 |
:e! | 変更を破棄して元のファイルを再読み込み |
一般ユーザーでログインしているため、「/etc/group」ファイルへのアクセス権がないため「:q!」と入力してvi エディタを終了させます。
・vi エディタを終了させます。
「Esc」キーを押して、コマンドモードに切り替えて、「:q!」と入力してvi エディタを終了させます。
vi エディタを終了させると、vi エディタを起動させる前のプロンプトに戻ります。
$ vi
$ vi /etc/group
$