【Linux入門】vi エディタの基本的な編集操作
切り取り・コピー・貼り付け
vi
エディタでは、主にコマンドモードでの操作によって切り取り(削除)、コピー、貼り付けが行われます。
- 切り取り(削除):
x
またはdd
コマンドを使用します。 - コピー:
yy
コマンドを使用してコピーします。 - 貼り付け:
p
コマンドを使用してカーソル位置に貼り付けます。
vi エディタの主な編集コマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
x | カーソル位置の文字を削除 |
dd | 現在の行を削除 |
yy | 現在の行をコピー |
p | カーソル位置にコピーした内容を貼り付ける。 |
u | 直前の操作を取り消す。 |
Ctrl + r | 取り消した操作をやり直す。 |
編集の操作の例
コマンドモードと挿入モード
コマンドモードから、挿入モードに切り替えるには、「 i 」キーなどで切り替えます。また、挿入モードからコマンドモードに切り替えるには「Esc」キーを押します。
切り取り(削除)と貼り付け
以下のコマンドで 'file1.txt' を作成しておきます。
$ date > file1.txt
$ date >> file1.txt
$ vi file1.txt
2024年 1月 20日 土曜日 22:12:28 JST ←カーソルを削除したい文字の上に移動
2024年 1月 20日 土曜日 22:14:02 JST
2024年 1月 20日 曜日 22:12:28 JST ←x を入力して文字を削除
2024年 1月 20日 土曜日 22:14:02 JST
2024年 1月 20日 曜日 22:12:28 JST
2024年 1月 20日 土曜日 22:14:02 JST ←コピー先にカーソルを移動
2024年 1月 20日 曜日 22:12:28 JST
2024年 1月 20日 土土曜日 22:14:02 JST ←p を入力して削除した文字を貼り付け
「:wq」と入力して保存して終了します。
行のコピーと貼り付け
以下のコマンドで 'file2.txt' を作成しておきます。
$ date > file2.txt
$ date >> file2.txt
$ vi file2.txt
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:31 JST ←カーソルをコピーしたい行の先頭に移動
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:36 JST
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:31 JST ←yy を入力して行をコピー
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:36 JST
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:31 JST
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:36 JST ←コピー先にカーソルを移動
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:31 JST
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:36 JST ←p を入力してコピーした行を貼り付け
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:31 JST ←コピーした内容が貼り付けられます
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:36 JST
2024年 1月 20日 土曜日 23:15:31 JST
コマンドの繰り返しと取り消し
- コマンドの繰り返し
「.
」(ピリオド)を使用して直前のコマンドを繰り返します。例えば、「dd
」を実行して1行削除し、次に「.
」 を入力すると、さらに1行削除されます。 - 取り消し
「u
」 コマンドを使用して直前の操作を取り消すことができます。複数の取り消しは「u
」 を連続して入力するか、「:u
」 で取り消しの履歴を表示し、取り消したいステップまで戻ることができます。
まとめ
これらの編集コマンドは、vi
エディタの強力な機能であり、熟練することで非常に迅速かつ効率的なテキスト編集が可能です。