【Linux入門】viエディタの基本操作

vi エディタの起動と終了

起動

$ vi filename

ここで 'filename' は編集したいファイルの名前です。

終了

  1. コマンドモードからの終了
    ・「:wq」・・・ 保存して終了
    ・「:x」・・・保存して終了(「:wq」と同様)
  2. 終了時の保存なし
    ・「:q!」・・・変更を破棄して終了

vi エディタの画面

vi エディタは基本的にはターミナル上で動作し、画面は以下のような構成になっています。

~                                                                               
~                                                                               
~                                                                               
~                                                                               
~                              VIM - Vi IMproved                                
~                                                                               
~                               version 7.4.629                                 
~                            by Bram Moolenaar 他.                              
~                      Modified by <bugzilla@redhat.com>                        
~                 Vim はオープンソースであり自由に配布可能です                  
~                                                                               
~                         Vimの開発を応援してください!                          
~                詳細な情報は           :help sponsor<Enter>                    
~                                                                               
~                終了するには           :q<Enter>                               
~                オンラインヘルプは     :help<Enter> か <F1>                    
~                バージョン情報は       :help version7<Enter>                   
~                                                                               
~                                                                               
~                                                                               
~                                                                               
~      
  • テキストエリア:ファイルの内容が表示される領域。
  • コマンドライン:画面下部に表示され、コマンドの入力やメッセージが表示される。

vi エディタのメッセージライン

 コマンドモードで「:」を入力すると、カーソルが画面最下行に移動します。この行のことをメッセージラインといいます。

 メッセージラインはコマンドの結果やエラーメッセージが表示される領域で、コマンドを実行した際にここにメッセージが表示されます。

コマンドモードと挿入モードの切り替え

コマンド説明
「Esc」コマンドモードへ移行
iカーソルの前に挿入モードで追加
I行の先頭から挿入モードで追加
aカーソルの次に挿入モードで追加
A行の末尾から挿入モードで追加
oカーソルの下に新しい行を追加して挿入モード
Oカーソルの上に新しい行を追加して挿入モード
コマンドモードと挿入モードの切り替え

vi エディタのコマンドモードにおける主なカーソル移動コマンド

コマンド説明
h(または「←」キー)カーソルを左に移動
j(または「↓」キー)カーソルを下に移動
k(または「↑」キー)カーソルを上に移動
l(または「→」キー)カーソルを右に移動
w次の単語の先頭に移動
b前の単語の先頭に移動
0行の先頭に移動
$行の末尾に移動
Gファイルの最終行に移動
ggファイルの先頭行に移動
Ctrl + f1画面分下にスクロール
Ctrl + b1画面分上にスクロール
主なカーソル移動コマンド

vi エディタの挿入モードからコマンドモードへの切り替えコマンド

コマンド説明
Esc挿入モードからコマンドモードへ切り替え
挿入モードからコマンドモード

 挿入モードからコマンドモードへの切り替えすることで、vi エディタでの効率的なテキスト編集が可能となります。

コマンドモードでのテキスト編集コマンド

コマンド説明
xカーソル位置の文字を削除
dd現在の行を削除
yy現在の行をコピー
pカーソル位置にコピーした内容をペースト
u直前の操作を取り消す。
Ctrl + r取り消した操作をやり直す。
:nn行目に移動
:set number行番号を表示する。
:set nonumber行番号を非表示にする。
テキスト編集コマンド

ファイルの保存と終了

コマンド説明
:qvi エディタの終了
:q!強制終了して変更を破棄して終了
:wファイルを保存
:wq or :x保存して終了
:e!変更を破棄して元のファイルを再読み込む。
ファイルの保存と終了

まとめ

 これらのコマンドを組み合わせて利用することで、様々なテキスト編集操作が可能です。 vi エディタは初めは学習コストがかかりますが、慣れると非常に効率的な編集ができる強力なツールです。