
【Linux入門】find コマンド:リアルタイムでファイル検索する
コマンドの概要
find
コマンドは、指定した条件に基づいてディレクトリツリーを再帰的に検索し、条件に合致するファイルやディレクトリを見つけます。検索の条件は様々で、例えばファイル名、サイズ、所有者などが含まれます。
主なオプションと説明
オプション | 説明 |
---|---|
-name | ファイル名が指定したパターンと一致するものを検索。 |
-type | 指定した種類のファイルを検索 (f :通常のファイル, d :ディレクトリ, l:シンボリックリンク)。 |
-size | 指定したサイズのファイルを検索。例:10c(10バイト)、10k(10KB)、+10k(10KB以上) |
-user | 指定した所有者のファイルを検索。 |
-group | 指定したグループのファイルを検索。 |
-mtime | 指定した日数に最終更新されたファイルやディレクトリを検索する。日数は、今日が0、昨日が1。 |
-exec | 検索結果に対して指定したコマンドを実行。 |
-perm | ファイルのアクセス権を指定する。例:664(rw-rw-r--) |
-maxdepth | 検索の深さを制限。指定した深さまでしか検索を行わない。 |
コマンドの使用例と解説
1.ホームディレクトリ以下で、ファイル名が "example.txt" であるものを検索
$ find ~ -name "example.txt"
2.'/var/log' ディレクトリ以下で、サイズが 1GB 以上のファイルを検索
# find /var/log -size +1G
3.'/tmp' ディレクトリ以下で、今日、変更されたファイルを検索
# find /tmp -mtime -0
4.'/etc' ディレクトリ以下で、所有者が "root" であるファイルを検索
# find /etc -user root
これらの例は、find
コマンドを使用してファイルを検索し、特定の条件に基づいて操作する基本的な方法を示しています。find
コマンドは非常に柔軟で強力なツールであり、様々な条件での検索が可能です。