このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。
Linuxコマンド演習49
以下のコマンドの演習を行います。
実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。
演習01:増設したディスクを確認する。
・増設したディスクのデバイス名を確認します。
fdiskコマンドに「-l」オプションを指定して実行します。fdiskコマンドを実行するために、まず、rootユーザーに切り替えておきます。
$ su -
パスワード:
最終ログイン: 2024/02/10 (土) 13:15:22 JST日時 pts/0
# fdisk -l
Disk /dev/sda: 21.5 GB, 21474836480 bytes, 41943040 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
Disk label type: dos
ディスク識別子: 0x000a53d9
デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム
/dev/sda1 * 2048 2099199 1048576 83 Linux
/dev/sda2 2099200 41943039 19921920 8e Linux LVM
Disk /dev/sdb: 21.5 GB, 21474836480 bytes, 41943040 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
(省略)
「Disk /dev/sdb: 21.5 GB, 21474836480 bytes, 41943040 sectors」の出力より、「/dev/sdb」として認識されていることが確認できます。
演習02:マウントポイントを作成する。
・マウントポイント「/mnt/data」を作成します。
# mkdir /mnt/data
# ls /mnt
data
演習03:ファイルシステムをマウントする。
・現在マウントされているファイルシステムの一覧と各ファイルシステムのタイプを表示します。
当然ながら、これからマウントしようとしている「/dev/sdb1」はありません。
# df -T
ファイルシス タイプ 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
devtmpfs devtmpfs 923972 0 923972 0% /dev
tmpfs tmpfs 940932 0 940932 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 940932 9684 931248 2% /run
tmpfs tmpfs 940932 0 940932 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/centos-root xfs 17811456 6552288 11259168 37% /
/dev/sda1 xfs 1038336 302328 736008 30% /boot
tmpfs tmpfs 188188 32 188156 1% /run/user/1000
・'/dev/sdb1' デバイス上の ext4 ファイルシステムを '/mnt/data' マウントポイントにマウントします。
# mount -t ext4 /dev/sdb1 /mnt/data
・現在マウントされているファイルシステムの一覧と各ファイルシステムのタイプを表示します。
# df -T
ファイルシス タイプ 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
devtmpfs devtmpfs 923972 0 923972 0% /dev
tmpfs tmpfs 940932 0 940932 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 940932 9684 931248 2% /run
tmpfs tmpfs 940932 0 940932 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/centos-root xfs 17811456 6551132 11260324 37% /
/dev/sda1 xfs 1038336 302328 736008 30% /boot
tmpfs tmpfs 188188 32 188156 1% /run/user/1000
/dev/sdb1 ext4 5029504 20472 4730504 1% /mnt/data
「/dev/sdb1」がマウントポイント「/mnt/data」にマウントされていることが確認できます。
演習04:ファイルシステムをアンマウントする。
・'/mnt/data' マウントポイントにマウントされたファイルシステムをアンマウントします。
# umount /mnt/data
演習05:マウントされたファイルシステムの一覧を表示する。
現在マウントされているファイルシステムの一覧と各ファイルシステムのタイプを表示します。
# df -T
ファイルシス タイプ 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
devtmpfs devtmpfs 923972 0 923972 0% /dev
tmpfs tmpfs 940932 0 940932 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 940932 9680 931252 2% /run
tmpfs tmpfs 940932 0 940932 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/centos-root xfs 17811456 6549896 11261560 37% /
/dev/sda1 xfs 1038336 302328 736008 30% /boot
tmpfs tmpfs 188188 36 188152 1% /run/user/1000
「/dev/sdb1」がマウントポイントが一覧からなくなっていることが分かります。
演習06:ファイルシステムをマウントして、Linuxを再起動する。
・再度、'/dev/sdb1' デバイス上の ext4 ファイルシステムを '/mnt/data' マウントポイントにマウントします。マウントしたら「shutdown -r now」コマンドでLinuxを再起動します。
# mount -t ext4 /dev/sdb1 /mnt/data
# shutdown -r now
演習07:マウントされているファイルシステムを確認します。
・Linuxが再起動したら、ターミナルでマウントポイント「/mnt/data」が存在するかを確認します。
$ su -
パスワード:
最終ログイン: 2024/02/11 (日) 23:03:43 JST日時 pts/0
# df -T
ファイルシス タイプ 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
devtmpfs devtmpfs 923972 0 923972 0% /dev
tmpfs tmpfs 940932 0 940932 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 940932 9688 931244 2% /run
tmpfs tmpfs 940932 0 940932 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/centos-root xfs 17811456 6548680 11262776 37% /
/dev/sda1 xfs 1038336 302328 736008 30% /boot
tmpfs tmpfs 188188 24 188164 1% /run/user/1000
再起動すると、マウントポイント「/mnt/data」がなくなっていることが分かります。
演習08:'/etc/fstab' ファイルの中身を確認します。
・「cat /etc/fstab」コマンドを実行します。
# cat /etc/fstab
#
# /etc/fstab
# Created by anaconda on Sun Dec 31 17:31:27 2023
#
# Accessible filesystems, by reference, are maintained under '/dev/disk'
# See man pages fstab(5), findfs(8), mount(8) and/or blkid(8) for more info
#
/dev/mapper/centos-root / xfs defaults 0 0
UUID=7d11fb5c-d18e-4e5b-ba40-9774000b702d /boot xfs defaults 0 0
/dev/mapper/centos-swap swap swap defaults 0 0
'/etc/fstab' にマウントポイント「/mnt/data」がありません。
'/etc/fstab' にマウントポイント「/mnt/data」の記載がないため、システムが起動するたびにマウントする必要があります。それを回避するためには '/etc/fstab' に設定を追記しておく必要があります。