
【Linux入門】MBRとGPTという2つの方式
MBR (Master Boot Record)

概要
- MBRは、古いパーティションスキームの一つで、BIOS(Basic Input/Output System)を通じてブートローダーを読み込むためのブートセクタを格納する特別なセクタです。
- MBRパーティションテーブルは、最大4つのパーティションをサポートし、そのうちの1つは拡張パーティションである場合もあります。
制限
- MBRは、2.2TBを超える大容量のハードディスクをサポートすることができません。また、最大4つのパーティションの制限があります。
メリット
- MBRは、古いコンピュータやBIOSベースのシステムで広くサポートされており、従来のパーティションスキームとして広く使用されてきました。
GPT (GUID Partition Table)
概要
- GPTは、新しいパーティションスキームの一つで、EFI(Extensible Firmware Interface)やUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)ベースのシステムで使用されます。
- GPTは、MBRの制限を克服し、2.2TB以上の大容量のハードディスクをサポートし、最大128のパーティションをサポートします。
特徴
- GPTは、パーティションテーブルにGUID(Globally Unique Identifier)を使用し、パーティションを一意に識別します。
- GPTには、セクタ数を超えた大容量のハードディスクをサポートするためのセクタサイズの拡張機能があります。
メリット
- GPTは、大容量のストレージデバイスや新しいハードウェアに対応し、パーティションの管理とセキュリティを向上させます。
- GPTは、最大128のパーティションをサポートするため、より柔軟なパーティション管理が可能です。
MBRとGPTの比較
特性 | MBR | GPT |
---|---|---|
最大サポートサイズ | 2.2TB以下 | 2.2TB以上 |
パーティション数 | 最大4つ(拡張パーティションを含む) | 最大128 |
パーティションの識別 | 主にパーティション番号を使用 | GUIDを使用 |
ハードウェアサポート | 古いBIOSベースのシステム | 新しいUEFIベースのシステム |
サポートOS | Windows、Linux、macOSなど | 最新のOSやEFI/UEFI互換のOS |
4.選択基準
- 新しいシステムや大容量のストレージを使用する場合は、GPTを選択します。
- 古いハードウェアやレガシーシステムでの互換性が重要な場合は、MBRを選択します。
まとめ
MBRとGPTは、それぞれの利点や制限に基づいて適切に選択する必要があります。システムの要件や互換性を考慮して、適切なパーティションスキームを選択することが重要です。