【Linux入門】ネットワークインターフェースの情報確認

 ネットワークインターフェースの情報確認は、Linuxシステム管理者にとって重要なタスクです。ネットワークインターフェースに関する情報を確認することで、システムのネットワーク構成やトラブルシューティングに役立ちます。

以下に、ネットワークインターフェースの情報確認について解説します。

ネットワークインターフェースの一覧表示

  • ifconfig コマンドを使用して、システムに現在接続されているネットワークインターフェースの一覧を表示します。
  • ip addr コマンドや ip link コマンドも同様の情報を表示します。

ネットワークインターフェースの詳細情報表示

  • 'ifconfig [インターフェース名]'コマンドを使用して、特定のネットワークインターフェースの詳細情報を表示します。
$ ifconfig
enp0s3: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 10.0.2.15  netmask 255.255.255.0  broadcast 10.0.2.255
        inet6 fe80::f837:d171:c269:5035  prefixlen 64  scopeid 0x20<link>
        ether 08:00:27:57:5d:71  txqueuelen 1000  (Ethernet)
        RX packets 411  bytes 249356 (243.5 KiB)
        RX errors 0  dropped 0  overruns 0  frame 0
        TX packets 345  bytes 30277 (29.5 KiB)
        TX errors 0  dropped 0 overruns 0  carrier 0  collisions 0

lo: flags=73<UP,LOOPBACK,RUNNING>  mtu 65536
        inet 127.0.0.1  netmask 255.0.0.0
        inet6 ::1  prefixlen 128  scopeid 0x10<host>
        loop  txqueuelen 1000  (Local Loopback)
        RX packets 64  bytes 5568 (5.4 KiB)
        RX errors 0  dropped 0  overruns 0  frame 0
        TX packets 64  bytes 5568 (5.4 KiB)
        TX errors 0  dropped 0 overruns 0  carrier 0  collisions 0

virbr0: flags=4099<UP,BROADCAST,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 192.168.122.1  netmask 255.255.255.0  broadcast 192.168.122.255
        ether 52:54:00:88:d4:47  txqueuelen 1000  (Ethernet)
        RX packets 0  bytes 0 (0.0 B)
        RX errors 0  dropped 0  overruns 0  frame 0
        TX packets 0  bytes 0 (0.0 B)
        TX errors 0  dropped 0 overruns 0  carrier 0  collisions 0
  • 'ip addr show [インターフェース名]'コマンドも同様の情報を表示します。
$ ip addr show enp0s3
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
    link/ether 08:00:27:57:5d:71 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 10.0.2.15/24 brd 10.0.2.255 scope global noprefixroute dynamic enp0s3
       valid_lft 80975sec preferred_lft 80975sec
    inet6 fe80::f837:d171:c269:5035/64 scope link noprefixroute 
       valid_lft forever preferred_lft forever

ネットワークインターフェースの状態確認

  • ifconfig コマンドや ip link コマンドを使用して、ネットワークインターフェースの状態(アップまたはダウン)を確認します。
  • ip addr コマンドを使用して、IPアドレスやサブネットマスク、MACアドレスなどの詳細情報も確認できます。

ルーティングテーブルの表示

  • route -n コマンドや ip route show コマンドを使用して、システムのルーティングテーブルを表示します。
  • ルーティングテーブルには、送信先ネットワーク、ゲートウェイ、使用するネットワークインターフェースなどの情報が含まれます。

DNS設定の確認

  • 'cat /etc/resolv.conf' コマンドを使用して、システムのDNS設定情報を確認します。
  • DNSサーバーのIPアドレスやドメイン名などが表示されます。

ネットワークトラフィックの監視

  • netstat コマンドや ssコマンドを使用して、ネットワークトラフィックや接続状態を監視します。
  • 特定のポートがリスニング(待ち受け中)状態にあるか、特定の接続が確立されているかなどを確認できます。

まとめ

 ネットワークインターフェースの情報確認は、システムのネットワーク構成やトラブルシューティングに不可欠なステップです。これらのコマンドを使用して、システムのネットワークインターフェースに関する詳細な情報を把握し、適切な管理を行いましょう。