【Linux入門】/etc/hostsファイル
「/etc/hosts」ファイルは、Linuxシステムにおいてホスト名とIPアドレスの対応関係を定義するためのテキストファイルです。
概要
- 「/etc/hosts」ファイルは、ホスト名をIPアドレスにマッピングするために使用されます。これにより、ネットワーク上のシステムを名前で識別できるようになります。
- このファイルはローカルに保存されており、DNS(Domain Name System)サーバーなどの外部の名前解決システムを介さずに、ホスト名の解決を行います。
ファイルの場所
- 「/etc/hosts」ファイルは、Linuxシステムのルートディレクトリ(/)にあります。
- ファイルのパスは「/etc/hosts」です。
ファイルの形式
- 「/etc/hosts」ファイルは、ホスト名とそれに対応するIPアドレスのペアを1行に1つずつ記述します。
- 各行は、IPアドレスとホスト名の間に空白文字(スペースまたはタブ)を使用して区切ります。
- ホスト名とIPアドレスの間には任意の数の空白文字を挿入することができますが、一般的にはタブまたはスペース1つが使用されます。
設定の反映
「/etc/hosts」ファイルを変更した後は、特に再起動することなく変更が即座に反映されます。システムはこのファイルを読み込んで名前解決を行います。
使用例
典型的な「/etc/hosts」ファイルの例を以下に示します。
$ cat /etc/hosts
127.0.0.1 localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4
::1 localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6
注意点
- 「/etc/hosts」ファイルは手動で編集されることが多いため、正しい構文と慎重な編集が重要です。
- DNSサーバーが利用可能であれば、「/etc/hosts」ファイルを使用する代わりに、通常はDNSを使用して名前解決を行うことが推奨されます。
まとめ
「/etc/hosts」ファイルは、システムの名前解決機能において重要な役割を果たしています。特に小規模なネットワーク環境やテスト環境において、ネットワークの名前解決を容易にするために使用されます。