
【Linux入門】/etc/resolve.confファイル
「/etc/resolv.conf」ファイルは、Linuxシステムにおいて、DNS(Domain Name System)の設定情報を定義するためのファイルです。
概要
- 「/etc/resolv.conf」ファイルは、システムが名前解決を行う際に使用するDNSサーバーの情報を定義します。
- 名前解決は、ホスト名からIPアドレスへの変換や逆引き(IPアドレスからホスト名への変換)などのプロセスを指します。
ファイルの場所
- 「/etc/resolv.conf」ファイルは、Linuxシステムのルートディレクトリ(/)にあります。
- ファイルのパスは「/etc/resolv.conf」です。
ファイルの形式
「/etc/resolv.conf」ファイルは、以下のような形式で記述されます。
nameserver [DNSサーバーのIPアドレス]
domain [ローカルドメイン名]
search [検索ドメイン名]
options [オプション]
各行は、キーワードとその値で構成されています。
キーワード | |
---|---|
nameserver | DNSサーバーのIPアドレスを指定します。複数のDNSサーバーを指定することができます。 |
domain | ローカルドメイン名を指定します。 |
search | 名前解決の際に自動的に付加される検索ドメイン名を指定します。 |
options | 追加のオプションを指定します。 |
設定の反映
- 「/etc/resolv.conf」ファイルを変更した後は、名前解決が再度行われるまで変更が反映されません。
- 一般的には、システムの再起動やネットワークサービスの再起動、またはsudo systemctl restart networking.serviceコマンドを使用して変更を反映させます。
使用例
典型的な「/etc/resolv.conf」ファイルの例を以下に示します。
$ cat /etc/resolv.conf
$ Generated by NetworkManager
nameserver 8.8.8.8
nameserver 8.8.4.4
注意点
DNSサーバーのIPアドレスは、ISPや企業のネットワークによって異なる場合があります。適切なDNSサーバーのIPアドレスを設定する必要があります。
domainやsearchを適切に設定することで、短いホスト名のみを使用して名前解決を行うことができます。
まとめ
「/etc/resolv.conf」ファイルは、Linuxシステムにおいて名前解決を行うための重要な設定ファイルです。DNSの設定情報を適切に構成することで、正確な名前解決が行われ、システムのネットワーク通信がスムーズに行われるようになります。