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Linuxコマンド演習54

以下のコマンドの演習を行います。

実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょ

演習01:バックグラウンドでジョブを開始する。

ジョブをバックグラウンドで開始するには、コマンドの末尾に & を付けます。

・「sleep 1000」ジョブをバックグラウンドで実行します。

$ sleep 1000 &
[1] 3331
[1] は、ジョブIDが 1であることを示しています。

演習02:バックグラウンドで実行していたジョブをフォアグラウンドに移動する。

 フォアグラウンドに移動して再開するには、 fg(ForeGround)コマンドを使用します。fg [%ジョブID] のように % をつけて、ジョブIDを指定します。% を付けなければ、プロセスIDが指定されたものとみなされます。

・バックグラウンドで実行していた「sleep 1000」ジョブをフォアグラウンドに移動します

$ fg %1
sleep 1000

演習03:フォアグラウンドで開始したジョブを一時停止する。

・開始した「sleep 1000」ジョブを一時停止するには、Ctrl + Z を押します。

^Z
[1]+  停止                  sleep 1000
$ 

「+」は、直前に実行したジョブを表しています。

演習04:一時停止したジョブをバックグラウンドに移動して再開する。

 バックグラウンドに移動して再開するには、 bg(BackGround)コマンドを使用します。bg [%ジョブID] のように % をつけて、ジョブIDを指定します。

・一時停止中の「sleep 1000」ジョブをバックグラウンドに移動して再開させます。

$ bg %1

演習05:実行中のジョブの状態を確認する。

jobsコマンドを使用して、実行中のジョブの状態を確認します。

$ jobs
[1]+  実行中               sleep 1000 &

上記の例では、ジョブIDが 1 で「sleep 1000」ジョブが実行中であることが表示されます。

演習06:ジョブをもう1つ実行します。

・さらに、もう1つ、「sleep 2000」ジョブを実行します。

$ sleep 2000 &
[2] 4034

ジョブIDが2で「sleep 2000」コマンドが実行されていることを示しています。

演習07:実行中のジョブの状態を確認する。

・jobsコマンドを実行して、現在実行中のジョブを確認します。

$ jobs
[1]-  実行中               sleep 1000 &
[2]+  実行中               sleep 2000 &

「+」は、直前に実行したジョブを表しており、「-」は、その前に実行したジョブを表しています。

まとめ

以下にジョブ操作を図にまとめます。

これらの手順を組み合わせることで、ジョブの管理や操作を行うことができます。