ポート番号とアプリケーション

概要

 ポート番号は、ネットワーク通信において特定のアプリケーションが通信するための識別子です。各ポート番号は、TCPやUDPのトランスポート層プロトコルにおいて、通信の送信元や送信先を識別するために使用されます。

ウェルノウンポート

 ウェルノウンポートは、0から1,023までのポート番号であり、一般的によく知られているサービスやプロトコルに割り当てられています。

 例えば、HTTPの場合はポート番号80、HTTPSの場合はポート番号443などがウェルノウンポートに割り当てられています。
ウェルノウンポートは、システム上の特定のサービスやプロトコルに予約されており、一般的に使用されます。

登録ポート

登録ポートは、1,024から49,151までのポート番号であり、登録されたサービスやアプリケーションに割り当てられています。

 登録ポートには、一般的なアプリケーションやサービスが使用するポート番号が含まれますが、一般的なものほどウェルノウンポートに割り当てられる傾向があります。

ダイナミック・プライベートポート

 ダイナミック・プライベートポートは、49,152から65,535までのポート番号であり、クライアントが一時的に使用するプライベートなポート番号です。

クライアントが接続を確立する際に、ランダムに選択されることが一般的です。

ポート番号とアプリケーションの関係

 各アプリケーションやサービスは、通常、特定のポート番号で待ち受けます。サーバーアプリケーションは、特定のポート番号でリクエストを待ち受け、クライアントはそのポート番号を指定して通信を確立します。

 例えば、Webサーバーは通常ポート番号80または443でHTTPやHTTPSのリクエストを待ち受けます。


 ポート番号とアプリケーションの関係は、ネットワーク通信の確立において重要な役割を果たします。正しいポート番号の使用により、アプリケーション間の通信が適切に行われ、システムの正常な動作が確保されます。