このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。
【Linux】カレンダーの表示:calコマンド
calのインストール(Ubuntuの場合)
Ubuntuでは、デフォルトでcal
コマンドがインストールされていない場合がありますが、通常はapt
(Advanced Package Tool)を使用してインストールすることができます。
calコマンドの実行(Ubuntuの場合)
・「cal」コマンドを実行します。
「コマンド 'cal' が見つかりません。」とメッセージが出力されます。
user01@ubuntu-vm:~$ cal
コマンド 'cal' が見つかりません。次の方法でインストールできます:
sudo apt install ncal
user01@ubuntu-vm:~$
calのインストール(Ubuntuの場合)
calコマンドをインストールします。
・「sudo apt install ncal」コマンドを実行します。
パスワードの入力が求められるので、パスワードの入力を行います。
user01@ubuntu-vm:~$ sudo apt install ncal
[sudo] user01 のパスワード:
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
ncal
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 176 個。
20.2 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 69.6 kB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy/universe amd64 ncal amd64 12.1.7+nmu3ubuntu2 [20.2 kB]
20.2 kB を 1秒 で取得しました (21.1 kB/s)
以前に未選択のパッケージ ncal を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 203602 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../ncal_12.1.7+nmu3ubuntu2_amd64.deb を展開する準備をしています ...
ncal (12.1.7+nmu3ubuntu2) を展開しています...
ncal (12.1.7+nmu3ubuntu2) を設定しています ...
man-db (2.10.2-1) のトリガを処理しています ...
user01@ubuntu-vm:~$
calコマンドの実行
・「cal」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ cal
5月 2024
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
user01@ubuntu-vm:~$
カレンダーが表示されます。
calコマンドの概要
cal
コマンドは、カレンダーを表示するためのコマンドです。指定された年または月のカレンダーを表示します。
コマンドの主なオプションと説明
オプション | 説明 |
---|---|
-3 | 前月、現在の月、翌月を表示します。 |
-m | 月の始まりを月曜日として表示します。 |
-y | 年間のカレンダーを表示します。 |
-h | 使用方法を表示します。 |
コマンドの使用例と解説
1.指定した年のカレンダーを表示する。
2024年のカレンダーを表示します。
・「cal 2024」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ cal 2024
2024
1月 2月 3月
日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 6 1 2 3 1 2
7 8 9 10 11 12 13 4 5 6 7 8 9 10 3 4 5 6 7 8 9
14 15 16 17 18 19 20 11 12 13 14 15 16 17 10 11 12 13 14 15 16
21 22 23 24 25 26 27 18 19 20 21 22 23 24 17 18 19 20 21 22 23
28 29 30 31 25 26 27 28 29 24 25 26 27 28 29 30
31
(省略)
10月 11月 12月
日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 1 2 1 2 3 4 5 6 7
6 7 8 9 10 11 12 3 4 5 6 7 8 9 8 9 10 11 12 13 14
13 14 15 16 17 18 19 10 11 12 13 14 15 16 15 16 17 18 19 20 21
20 21 22 23 24 25 26 17 18 19 20 21 22 23 22 23 24 25 26 27 28
27 28 29 30 31 24 25 26 27 28 29 30 29 30 31
2.指定した月のカレンダーを表示する。
2024年5月のカレンダーを表示します。
・「cal 5 2024」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ cal 5 2024
5月 2024
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
3.前月、現在の月、翌月のカレンダーを表示する。
前月、現在の月、翌月のカレンダーを表示します。
・「cal -3」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ cal -3
2024
4月 5月 6月
日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 1
7 8 9 10 11 12 13 5 6 7 8 9 10 11 2 3 4 5 6 7 8
14 15 16 17 18 19 20 12 13 14 15 16 17 18 9 10 11 12 13 14 15
21 22 23 24 25 26 27 19 20 21 22 23 24 25 16 17 18 19 20 21 22
28 29 30 26 27 28 29 30 31 23 24 25 26 27 28 29
30
4.年間のカレンダーを表示する。
年間のカレンダーを表示します。
・「cal -y」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ cal -y
2024
1月 2月 3月
日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 6 1 2 3 1 2
7 8 9 10 11 12 13 4 5 6 7 8 9 10 3 4 5 6 7 8 9
14 15 16 17 18 19 20 11 12 13 14 15 16 17 10 11 12 13 14 15 16
21 22 23 24 25 26 27 18 19 20 21 22 23 24 17 18 19 20 21 22 23
28 29 30 31 25 26 27 28 29 24 25 26 27 28 29 30
31
(省略)
10月 11月 12月
日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 1 2 1 2 3 4 5 6 7
6 7 8 9 10 11 12 3 4 5 6 7 8 9 8 9 10 11 12 13 14
13 14 15 16 17 18 19 10 11 12 13 14 15 16 15 16 17 18 19 20 21
20 21 22 23 24 25 26 17 18 19 20 21 22 23 22 23 24 25 26 27 28
27 28 29 30 31 24 25 26 27 28 29 30 29 30 31
5.calコマンドの使用方法を表示します。
・「cal -h」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ cal -h
Usage: cal [general options] [-jy] [[month] year]
cal [general options] [-j] [-m month] [year]
ncal -C [general options] [-jy] [[month] year]
ncal -C [general options] [-j] [-m month] [year]
ncal [general options] [-bhJjpwySM] [-H yyyy-mm-dd] [-s country_code] [-W number of days] [[month] year]
ncal [general options] [-Jeo] [year]
General options: [-31] [-A months] [-B months] [-d yyyy-mm]
cal
コマンドは、日付や月の情報を素早く確認するのに便利です。指定した年や月のカレンダーを表示するだけでなく、オプションを使用することでさまざまな表示形式が可能です。