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【Linux】ファイルの種類を調べる:fileコマンド

fileコマンドの概要

 「file」コマンドは、指定したファイルの種類を判別するために使用されます。ファイルがどのような形式であるかを判断し、その情報を表示します。例えば、テキストファイル、バイナリファイル、画像ファイルなどの種類を判別できます。

基本的な使用法は次の通りです。

file [ファイル名]

 このコマンドを使用すると、指定したファイルの種類が表示されます。たとえば、次のような結果が得られます。

example.txt: ASCII text
image.jpg: JPEG image data
program: ELF 64-bit LSB executable, x86-64

 このように、「file」コマンドはファイルがどのような種類のデータで構成されているかを示します。これはファイルの内容を理解し、適切な操作を行うのに役立ちます。

主なオプションと説明

オプション説明
-b出力を簡略化する。
-iMIMEタイプ形式で出力する。
主なオプションと説明

コマンドの使用例と解説

まず、「example.txt」ファイルを作成しておきます。

・「date > example.txt」コマンドを実行して、テキストファイルを作成します。
・「cat example.txt」コマンドを実行して、テキストファイルの内容を確認します。

user01@ubuntu-vm:~$ date > example.txt
user01@ubuntu-vm:~$ cat example.txt 
2024年  5月  6日 月曜日 23:41:16 JST

1.基本的な使い方

・「file example.txt」コマンドを実行します。

このコマンドは、「example.txt」のファイルの種類を判別して表示します。

user01@ubuntu-vm:~$ file example.txt 
example.txt: Unicode text, UTF-8 text

2.出力を簡略化して出力する。

・「file -b example.txt」コマンドを実行します。

このコマンドは、「example.txt」のファイルの種類を簡略化して出力します。

user01@ubuntu-vm:~$ file -b example.txt 
Unicode text, UTF-8 text

3.MIMEタイプ形式で出力する。

・「file -i example.txt」コマンドを実行します。

このコマンドは、「example.txt」のファイルの種類をMIMEタイプ形式で出力します。

user01@ubuntu-vm:~$ file -i example.txt 
example.txt: text/plain; charset=utf-8

作成したファイルを削除します。

・「rm example.txt」コマンドを実行します。

user01@ubuntu-vm:~$ rm example.txt 

 これらの使用例を通じて、「file」コマンドを使ってファイルの種類を確認する方法をマスターしておきましょう。