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【Linux】ファイルの種類を確認する:lsコマンド

lsコマンドの概要
「ls」コマンドは、Linuxシステムでファイルやディレクトリの一覧を表示するための基本的なコマンドです。このコマンドを使用することで、カレントディレクトリ内のファイルやディレクトリを簡単に確認することができます。また、lsコマンドは様々なオプションを組み合わせることで、表示のカスタマイズや詳細な情報の表示など、さまざまな用途に対応することができます。
基本的な使い方は以下の通りです。
ls [オプション] [ディレクトリまたはファイル名]これにより、指定したディレクトリ内のファイルやディレクトリが一覧表示されます。オプションを指定することで、表示の形式や表示される情報をカスタマイズすることができます。例えば、オプションを指定せずにlsを実行すると、ファイルやディレクトリの名前の一覧が表示されますが、-lオプションを指定すると、より詳細な情報が表示されます。
lsコマンドは、Linuxシステムで頻繁に使用される非常に便利なユーティリティであり、ファイルやディレクトリの操作や管理に欠かせないものの一つです。
主なオプションと説明
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -a | 全てのファイルやディレクトリを表示する(隠しファイルも含む) |
| -d | ディレクトリの中身を表示せず、ディレクトリ自体の情報を表示する |
| -F | ファイルの種類を表示する(ディレクトリにはスラッシュ「/」を付加する) |
| -l | 詳細な情報を表示する(パーミッション、所有者、サイズ、更新日時など) |
コマンドの使用例と解説
1.ディレクトリ内のファイルやディレクトリを表示する。
このコマンドは、カレントディレクトリ内の全てのファイルやディレクトリを一覧表示します。
・「ls」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ ls
snap テンプレート ドキュメント ピクチャ 公開
ダウンロード デスクトップ ビデオ ミュージック2.隠しファイルも含めて全てのファイルやディレクトリを表示する。
「-a」オプションを使用すると、隠しファイル(ファイル名がドット「.」で始まるファイル)も表示されます。
・「ls -a」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ ls -a
.
..
.bash_history
.bash_logout
.bashrc
.cache
...(省略)...
ドキュメント
ビデオ
ピクチャ
ミュージック
公開3.ファイルの種類を表示する。
「-F」オプションを使用すると、ファイルの種類を表示します。
「ls -F」コマンドで表示されるファイルタイプ
| ファイルタイプ | 説明 |
|---|---|
| なし | 通常のファイル |
| / | ディレクトリ |
| @ | シンボリックリンク |
「ls -F」コマンドを実行すると、ファイルやディレクトリの末尾にこれらの記号が付加されます。通常のファイルには何も付加されず、ディレクトリには「/」が付加され、シンボリックリンクには「@」が付加されます。
ここで、ファイルを一つ作成しておきます。
・「echo "Hello Linux" > file」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ echo "Hello Linux" > file・「ls -F」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ ls -F
file ダウンロード/ デスクトップ/ ビデオ/ ミュージック/
snap/ テンプレート/ ドキュメント/ ピクチャ/ 公開/通常のファイルには何も付加されず、ディレクトリには「/」が付加されていることが確認できます。
4.詳細な情報を表示する。
「-l」オプションは、long形式、つまり、詳細な情報(パーミッション、所有者、サイズ、更新日時など)が表示されます。
「ls -l」コマンドで表示されるファイルタイプ
| ファイルタイプ | 説明 |
|---|---|
| - | 通常のファイル |
| d | ディレクトリ |
| l | シンボリックリンク |
「ls -l」コマンドを実行すると、ファイルやディレクトリの先頭にこれらの文字が表示されます。通常のファイルには「-」が表示され、ディレクトリには「d」が表示され、シンボリックリンクには「l」が表示されます。
・「ls -l」コマンドを実行します。
user01@ubuntu-vm:~$ ls -l
合計 40
-rw-rw-r-- 1 user01 user01 12 5月 6 15:09 file
drwx------ 4 user01 user01 4096 5月 5 14:52 snap
drwxr-xr-x 2 user01 user01 4096 1月 1 10:51 ダウンロード
drwxr-xr-x 2 user01 user01 4096 1月 1 10:51 テンプレート
drwxr-xr-x 2 user01 user01 4096 1月 1 10:51 デスクトップ
drwxr-xr-x 2 user01 user01 4096 1月 1 10:51 ドキュメント
drwxr-xr-x 2 user01 user01 4096 1月 1 10:51 ビデオ
drwxr-xr-x 2 user01 user01 4096 1月 1 10:51 ピクチャ
drwxr-xr-x 2 user01 user01 4096 1月 1 10:51 ミュージック
drwxr-xr-x 2 user01 user01 4096 1月 1 10:51 公開fileの表示内容は以下のとおりです。
-rw-rw-r-- 1 user01 user01 12 5月 6 15:09 file

「ls -l」コマンドで表示される詳細情報
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ①ファイルタイプ | ファイルの種類を示す。 |
| ②パーミッション | ファイルやディレクトリのアクセス権限を示す。 |
| ③ハードリンク数 | ファイルやディレクトリに対するハードリンクの数 |
| ④所有者 | ファイルやディレクトリの所有者を示す。 |
| ⑤所有グループ | ファイルやディレクトリの所属グループを示す。 |
| ⑥ファイルサイズ | ファイルのサイズをバイト単位で示す。 |
| ⑦最終更新日時 | ファイルやディレクトリの最終更新日時を示す。 |
| ⑧ファイル名 | ファイルやディレクトリの名前を示す。 |
「ls -l」コマンドを実行すると、これらの情報が列として表示されます。各列はそれぞれ、ファイルやディレクトリのパーミッション、ハードリンク数、オーナー、グループ、ファイルサイズ、最終更新日時、ファイル名などを示します。
作成したファイルの削除
・「rm file」コマンドを実行します。
・「ls」コマンドで、ファイルが削除されたことを確認します。
user01@ubuntu-vm:~$ rm file
user01@ubuntu-vm:~$ ls
snap テンプレート ドキュメント ピクチャ 公開
ダウンロード デスクトップ ビデオ ミュージック