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【Linux】現在の作業ディレクトリの絶対パスを表示する:pwdコマンド

pwdコマンドの概要

 「pwd」(print working directory)コマンドは、現在の作業ディレクトリの絶対パスを表示するためのコマンドです。現在の作業ディレクトリとは、ユーザーが現在操作しているディレクトリのことを指します。絶対パスとは、ルートディレクトリ(/)から指定されたディレクトリまでの完全なパスを示します。このコマンドを実行すると、現在の作業ディレクトリのパスが表示されます。

主なオプションと説明

オプション説明
なし現在の作業ディレクトリの絶対パスを表示します。
主なオプションと説明

コマンドの使用例と解説

1.パスを表示する。

・「pwd」コマンドを実行します。

 このコマンドは、現在の作業ディレクトリの絶対パスを表示します。例えば、「/home/user01」のような出力が得られます。

user01@ubuntu-vm:~$ pwd
/home/user01

2.シェルスクリプト内で使用する。

シェルスクリプトの作成

・「nano current_dir.sh」と入力します。

user01@ubuntu-vm:~$ nano current_dir.sh

nanoエディタが起動します。

・下記内容を入力します。

 この例は、変数「current_dir」に現在の作業ディレクトリの絶対パスを代入し、それを表示します。シェルスクリプト内で現在の作業ディレクトリを使用する際に便利です。

current_dir=$(pwd)
echo "現在のディレクトリは: $current_dir"

・「Ctrl + S」キーで保存します。

・「Ctrl + X」キーでnanoエディタを終了します。

nanoエディタを終了させるとターミナル(端末)に戻ります。

user01@ubuntu-vm:~$ nano current_dir.sh
user01@ubuntu-vm:~$ 

nanoエディタの基本操作

nanoエディタの基本操作を表にまとめます。

操作キー説明
カーソル移動右に移動
左に移動
上に移動
下に移動
ファイル保存Ctrl + Sファイルの保存
エディタ終了Ctrl + Xエディタの終了
nanoエディタの基本操作

これらの操作を使って、ファイルの編集、保存、終了を行います。

シェルスクリプトの実行

・「bash current_dir.sh」コマンドを実行します。

現在の作業ディレクトリが表示されます。

user01@ubuntu-vm:~$ bash current_dir.sh 
現在のディレクトリは: /home/user01

作成したシェルスクリプトを削除する。

・「rm current_dir.sh」コマンドを実行します。

user01@ubuntu-vm:~$ rm current_dir.sh 
user01@ubuntu-vm:~$ ls
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これらの使用例を通じて「pwd」コマンドの使い方をマスターしましょう。