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【Linux】Ubuntuのrootユーザーのパスワード設定

Ubuntuに限らず、他のディストリビューションでも同様です。
Ubuntuのインストール直後は、rootユーザーのパスワードが設定されていません。自身でパスワード設定し利用できるようにする必要があります。
Ubuntuでは、通常はrootユーザーのパスワードを設定しないように推奨されています。代わりに、sudoコマンドを使用して、通常のユーザーアカウントから特権操作を行います。しかし、rootユーザーのパスワードを設定する必要がある場合もあります。以下に、Ubuntuでrootユーザーのパスワードを設定する手順を示します。

1.ユーザーがsudo権限を持っていることを確認します。
デフォルトで、Ubuntuの最初のユーザーはsudo権限を持っています。
2.ターミナルを開きます。
・ターミナルを起動させます。

3.rootユーザーにスイッチします。
以下のコマンドを入力します。
・「sudo su -」コマンドを実行します。
パスワードの入力が求められたら、入力します。
user01@ubuntu-vm:~$ sudo su -
[sudo] user01 のパスワード:
root@ubuntu-vm:~# ^C
root@ubuntu-vm:~#
プロンプトが「$」から「#」に変わります。
4.rootユーザーのパスワードを設定します。
以下のコマンドを入力し、新しいパスワードを求められたら入力します。
・「passwd」コマンドを実行します。
複雑なパスワードを指定しない場合は、辞書チェックで警告されます。警告はされますが、単純なパスワードをしていすることができます。
ここでは、「password」を指定します。
root@ubuntu-vm:~# passwd
新しい パスワード:
正しくないパスワード: このパスワードは辞書チェックに失敗しました - 辞書の単語に基づいています
5.パスワードを確認するためにもう一度入力します。
・再度、同じパスワードを入力します。
新しい パスワードを再入力してください:
passwd: パスワードは正しく更新されました
root@ubuntu-vm:~#
6.パスワードが正常に設定されたかどうかを確認します。
ターミナルで一般ユーザーに戻り、新しいパスワードでrootユーザーにログインしてみます。
以下のコマンドを実行します。
- 「exit」コマンド
- 「su -」コマンド
root@ubuntu-vm:~# exit
ログアウト
user01@ubuntu-vm:~$ su -
パスワード:
root@ubuntu-vm:~#
これで、Ubuntuシステム上でrootユーザーのパスワードが設定されました。ただし、セキュリティ上の理由から、rootユーザーでの操作は必要最小限にとどめ、通常はsudoを使用して特権操作を行うことが推奨されます。