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【Linux】グループの情報変更：groupmodコマンド
グループの情報変更：groupmodコマンド
Linuxシステムにおいて、ユーザーだけでなくグループの管理も重要な役割を果たします。システムの運用中に、既存のグループ情報を変更する必要が生じることがあります。例えば、グループ名の変更や、グループID (GID) の変更などが必要な場合です。このような操作を安全かつ効率的に行うために、groupmodコマンドが用意されています。
groupmodコマンドは、既存のグループの属性を変更するために使用されるコマンドです。システム管理者はこのコマンドを活用することで、グループの設定を柔軟に管理し、システム全体のセキュリティや運用の効率化を図ることができます。
groupmodコマンドの概要
「groupmod」コマンドは、既存のグループの情報を変更するために使用されます。例えば、グループ名の変更やグループID（GID）の変更が可能です。システム管理者はこのコマンドを使用して、グループの属性を必要に応じて更新できます。
主なオプションと説明
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -g GID | グループのGIDを変更します。 |
| -n NAME | グループ名を変更します。 |
コマンドの使用例と解説
１．グループの作成
まず、管理コマンドを実行するために、「su -」コマンドを使って、rootユーザーに切り替えます。
・「su -」コマンドを実行します。
現在のユーザーから rootユーザーに完全に切り替え、rootユーザーのログインシェルと環境変数を読み込みます。
user01@ubuntu-vm:~$ su -
パスワード:
root@ubuntu-vm:~# 演習で使用するグループを作成します。
・「groupadd developers」コマンドを実行し、「grep developers /etc/group」で確認します。
「developers」という名前の新しいグループを作成します。このグループには自動的に次の利用可能なGIDが割り当てられます。
root@ubuntu-vm:~# groupadd developers
root@ubuntu-vm:~# grep developers /etc/group
developers:x:1004:２．グループのGIDを変更する
・「groupmod -g 2000 developers」コマンドを実行し、「grep developers /etc/group」で確認します。
「developers」グループのGIDを2000に変更します。指定したGIDが他のグループで使用されていないことを確認する必要があります。
root@ubuntu-vm:~# groupmod -g 2000 developers
root@ubuntu-vm:~# grep developers /etc/group
developers:x:2000:３．グループ名を変更する
・「groupmod -n dev_team developers」コマンドを実行し、「grep developers /etc/group」で確認します。
「developers」グループの名前をdev_teamに変更します。この操作により、元のdevelopersグループは存在しなくなり、新しいdev_teamグループが作成されます。
root@ubuntu-vm:~# groupmod -n dev_team developers
root@ubuntu-vm:~# grep dev_team /etc/group
dev_team:x:2000:４．作成したグループの削除
この演習で作成したグループを削除します。以下のコマンドを実行します。
・「groupdel dev_team」コマンドを実行します。
root@ubuntu-vm:~# groupdel dev_teamまとめ
「groupmod」コマンドは、既存のグループの属性を変更するための重要なツールです。GIDの変更やグループ名の変更を行う際に使用されます。適切なオプションを使用することで、システム管理者は柔軟にグループの情報を更新でき、システムの管理と運用を効率的に行うことができます。