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【Linux】スリープ(待機)させる:sleepコマンド

sleepコマンドの概要

 sleepコマンドは、指定した時間だけシェルスクリプトやコマンドの実行を一時停止させるためのコマンドです。指定した秒数、分、時間、日数だけ待機し、その後次のコマンドや処理を続行します。

【構文】
sleep 数値[オプション]

主なオプションと説明

オプション説明
秒数待機する時間を秒単位で指定します。例:10 で10秒待機。
m待機する時間を分単位で指定します。例:1m で1分待機。
h待機する時間を時間単位で指定します。例:1h で1時間待機。
d待機する時間を日単位で指定します。例:1d で1日待機。
主なオプションと説明

sleepコマンドを強制終了するには

 sleepコマンドの待機を強制終了するには、「Ctrl」+「C」 キーボードショートカットを使用します。これにより、現在実行中のsleepコマンドが中断され、次のコマンドやシェルプロンプトが即座に表示されます。

コマンドの使用例と解説

1.秒単位での待機

・「sleep 10」コマンドを実行します。

 10秒間待機します。単位を指定しない場合、デフォルトで秒数として解釈されます。「Ctrl」+「C」 キーを押して強制終了させます。

user01@ubuntu-vm:~$ sleep 10

2.分単位での待機

・「sleep 1m」コマンドを実行します。

 1分間待機します。mを付けることで分単位の待機を指定します。「Ctrl」+「C」 キーを押して強制終了させます。

user01@ubuntu-vm:~$ sleep 1m

3.時間単位での待機

・「sleep 2h」コマンドを実行します。

 2時間待機します。hを付けることで時間単位の待機を指定します。「Ctrl」+「C」 キーを押して強制終了させます。

user01@ubuntu-vm:~$ sleep 2h

4.日単位での待機

・「sleep 1d」コマンドを実行します。

 1日(24時間)待機します。dを付けることで日単位の待機を指定します。「Ctrl」+「C」 キーを押して強制終了させます。

user01@ubuntu-vm:~$ sleep 1d

5.複数の単位を組み合わせる

・「sleep 1h 30m」コマンドを実行します。

 1時間30分待機します。複数の単位を組み合わせることも可能です。「Ctrl」+「C」 キーを押して強制終了させます。

user01@ubuntu-vm:~$ sleep 1h 30m

まとめ

 sleepコマンドは、シェルスクリプトやコマンドラインの処理を一時停止させるための基本的かつ便利なツールです。秒、分、時間、日単位で待機時間を指定でき、システムの負荷調整や時間待機が必要なスクリプトで頻繁に使用されます。また、強制終了するための簡単な手段も提供されており、柔軟に対応することが可能です。