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【Linux】コマンドを一定間隔で繰り返し実行する:watchコマンド
watchコマンドの概要
watch
コマンドは、指定したコマンドを一定間隔で繰り返し実行し、その出力をリアルタイムで表示するツールです。これにより、システムの状態や特定のプロセスの監視、ファイルの変化などを自動的に更新して確認できます。
【構文】watch [オプション] [コマンド]
主なオプションと説明
オプション | 説明 |
---|---|
-n 秒 | コマンドを実行する間隔を秒単位で指定します。デフォルトは2秒です。 |
-d | コマンドの出力の変化をハイライト表示します。 |
コマンドの使用例と解説
1.デフォルトの使用法
・「watch uname -a
」コマンドを実行します。
uname -a
コマンドを2秒ごとに実行し、システム情報をリアルタイムで表示します。「Ctrl」+「C」キーを押して終了します。
user01@ubuntu-vm:~$ watch uname -a
Every 2.0s: uname -a ubuntu-vm: Sun Jul 7 01:17:57 2024
Linux ubuntu-vm 6.5.0-41-generic #41~22.04.2-Ubuntu SMP PREEMPT_DYNAMIC Mon
Jun 3 11:32:55 UTC 2 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
2.特定の間隔でコマンドを実行
・「watch -n 5 df -h
」コマンドを実行します。
df -h
コマンドを5秒ごとに実行し、ディスク使用状況をリアルタイムで監視します。「Ctrl」+「C」キーを押して終了します。
user01@ubuntu-vm:~$ watch -n 5 df -h
Every 5.0s: df -h ubuntu-vm: Sun Jul 7 01:20:31 2024
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 195M 1.5M 193M 1% /run
/dev/sda2 24G 15G 8.1G 65% /
tmpfs 972M 0 972M 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
efivarfs 256K 157K 95K 63% /sys/firmware/efi/efivars
/dev/sda1 511M 6.1M 505M 2% /boot/efi
tmpfs 195M 124K 195M 1% /run/user/1000
まとめ
watch
コマンドは、指定したコマンドの出力をリアルタイムで監視し、一定間隔で自動的に更新する便利なツールです。システムのパフォーマンス監視、ファイルの変化確認、プロセスの状態監視など、多岐にわたる用途に利用できます。