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【Linux】現在の時刻の表示とシステムクロックの設定:dateコマンド

現在の時刻の表示とシステムクロックの設定するdateコマンド

 Linuxシステムの管理において、システムクロックの正確な管理は非常に重要です。システムの時刻が正確であることは、ログファイルの整合性、スケジュールされたタスクの正確な実行、そしてセキュリティの維持に直接影響を与えます。そのため、システム管理者は定期的にシステムクロックを確認し、必要に応じて正確に設定することが求められます。

 dateコマンドは、Linuxシステムにおける現在の時刻の表示や、システムクロックの設定を行うための基本的なツールです。本章では、dateコマンドの基本的な使い方、特定のフォーマットでの時刻表示方法、およびシステムクロックの設定方法について詳しく解説します。

dateコマンドの概要

 dateコマンドは、Linuxシステムにおけるシステムクロックの現在時刻を表示および設定するために使用されます。システムの現在日時を取得するだけでなく、特定のフォーマットで表示したり、システムクロックの時刻を手動で設定することもできます。

dateコマンド(システムクロックの表示)

【構文】
date [+書式]

書式説明
%Y年(4桁)
%m月(01-12)
%d日(01-31)
%H時(00-23)
%M分(00-59)
%a曜日(短縮形、例:Mon)
dateコマンド(システムクロックの表示)

dateコマンド(システムクロックの設定)

システムクロックの設定は、管理者であるrootユーザーで設定する必要があります。

【構文】
sudo date MMDDhhmm[[CC]YY][.ss]

書式説明
MM月(01-12)
DD日(01-31)
hh時(00-23)
mm分(00-59)
CC西暦上2桁(省略可能、例:20)
YY西暦下2桁(省略可能、例:24)
.ss秒(省略可能、00-59)
dateコマンド(システムクロックの設定)

コマンドの使用例と解説

1.dateコマンド(書式指定なし)で現在の日時を表示

・「date」コマンドを実行します

user01@ubuntu-vm:~$ date
2024年  7月 16日 火曜日 00:33:42 JST

2.dateコマンド(書式指定あり)で現在の日時を表示

・「date "+%Y-%m-%d %H:%M:%S"」コマンドを実行します

現在の日時を特定のフォーマットで表示します。

user01@ubuntu-vm:~$ date "+%Y-%m-%d %H:%M:%S"
2024-07-16 00:36:38

3.dateコマンド(システムクロックの設定)

・「sudo date 071314302024」コマンドを実行します

システムクロックを2024年7月13日14時30分に設定します。

user01@ubuntu-vm:~$ sudo date 071314302024
[sudo] user01 のパスワード: 
2024年  7月 13日 土曜日 14:30:00 JST

注意: 自動日時設定を有効にしている場合、システムクロックの設定を行っても、すぐにNTPサーバーと時刻同期が行われます。

4.自動日時設定と自動タイムゾーンの設定を有効にする。

以下の操作を行います。

  • 「右上の電源アイコン」→「設定」→「日付と時刻」にアクセスします。
  • 「自動日時設定」と「自動タイムゾーン」の設定を有効にします。

これで、自動的にNTPサーバーと時刻同期が行われるようになります。

まとめ

 dateコマンドは、Linuxシステムの時刻を表示および設定するための重要なツールです。特定のフォーマットで現在の時刻を表示したり、システムクロックを手動で設定することができます。これらの知識を活用して、Linuxシステムの時刻を正確に管理しましょう。