【Linux】/etc/systemd/journald.confファイル

 /etc/systemd/journald.confファイルは、systemd-journaldサービスの設定を管理するための設定ファイルです。このファイルでは、ログの保存場所やログサイズの制限など、systemd-journaldの動作に関する様々なパラメータを設定することができます。

主な設定項目

設定項目説明
Storageログの保存場所を指定します。ディストリビューションによって、Storageの項目は異なります。
SystemMaxUse永続的なストレージに使用する最大ディスク容量を指定します。
RuntimeMaxUse揮発性のストレージに使用する最大ディスク容量を指定します。
主な設定項目

Storageの設定例

説明
volatile/run/log/journalディレクトリにログを保存します。電源を落とすとデータが消えます。
persistent/var/log/journalディレクトリにログを保存します。永続的なストレージに保存されます。
auto/var/log/journalディレクトリが存在する場合はそこに保存し、存在しない場合は揮発性ストレージに保存します。
Storageの設定例

/run/log/journalディレクトリ

  • 揮発性のストレージ:このディレクトリはシステムの一時的なログストレージとして使用され、システムが再起動されるとデータは消えます。

/var/log/journalディレクトリ

  • 永続的なストレージ:このディレクトリはシステムのログを永続的に保存する場所であり、システムの再起動後もデータは保持されます。

ログのサイズ

 デフォルトでは、systemd-journaldはファイルを保存する領域の最大10%までを使用します。これを超えると、古いログが自動的に削除されます。

サイズの単位は以下の通りです。

単位バイト数
Kキロバイト (1024バイト)
Mメガバイト (1024キロバイト)
Gギガバイト (1024メガバイト)
Tテラバイト (1024ギガバイト)
Pペタバイト (1024テラバイト)
Eエクサバイト (1024ペタバイト)
サイズの単位

ファイル保存領域を圧迫する場合

 ログファイルがディスク容量を圧迫し始めると、指定した最大サイズを超えた古いログが自動的に削除されるため、ディスク容量の管理が容易になります。

systemd-journaldの再起動

 設定ファイルを変更した場合、変更を適用するためにはsystemd-journaldの再起動が必要です。再起動は以下のコマンドで行います。

sudo systemctl restart systemd-journald

まとめ

 /etc/systemd/journald.confファイルは、systemd-journaldの動作を制御する重要な設定ファイルです。主な設定項目にはログの保存場所や最大使用量の制限が含まれ、これらの設定はログ管理の効率化に役立ちます。設定を変更した場合は、systemd-journaldの再起動が必要です。適切に設定を行い、システムのログ管理を効率化しましょう。