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【Linux】現在ログイン中のユーザーとシステムの稼働状況を表示する:wコマンド

現在ログイン中のユーザーとシステムの稼働状況を表示する:wコマンド
システム管理者にとって、現在ログインしているユーザーとシステムの稼働状況を把握することは非常に重要です。w
コマンドは、この情報を一目で確認できる便利なツールです。このコマンドを使用することで、ログイン中のユーザー、使用している端末、ログイン時間、実行中のプロセス、システムの稼働時間、負荷平均などの詳細情報を取得できます。これにより、システムの監視やトラブルシューティングが効果的に行えます。ここでは、w
コマンドの概要、主なオプション、使用例について詳しく解説します。

wコマンドの概要
w
コマンドは、現在ログイン中のユーザーとその活動状況、およびシステムの稼働状況を表示するためのコマンドです。このコマンドは、ユーザーのログイン時間、利用している端末、実行中のプロセス、システムの稼働時間、負荷平均などの情報を提供します。システム管理者が現在のシステム状況を迅速に把握するために役立ちます。
【構文】w [オプション]
主なオプションと説明
オプション | 説明 |
---|---|
-h | ヘッダ行を表示しません。 |
-s | ショートフォーマットで表示します。ログイン時刻、CPU使用時間を表示しない。 |
-f | リモートホスト名を表示しない。 |
--help | ヘルプメッセージを表示します。 |
-V | バージョン情報を表示します。 |
コマンドの使用例と解説
1.基本的な使用例
・「w
」コマンドを実行します。
現在ログインしているユーザーとその活動状況、およびシステムの稼働状況を表示します。
user01@ubuntu-vm:~$ w
00:45:45 up 1:41, 1 user, load average: 0.24, 0.05, 0.02
USER TTY FROM LOGIN@ IDLE JCPU PCPU WHAT
user01 tty2 tty2 23:24 1:41m 0.02s 0.02s /usr/libexe
2.ヘッダ行を表示しない(-hオプション)
・「w -h
」コマンドを実行します。
ヘッダ行を表示せず、現在ログインしているユーザーの情報のみを表示します。
user01@ubuntu-vm:~$ w -h
user01 tty2 tty2 23:24 1:42m 0.02s 0.02s /usr/libexe
3.ショートフォーマットで表示(-sオプション)
・「w -s
」コマンドを実行します。
ショートフォーマットで表示し、ログイン時刻、CPU使用時間を表示しません。
user01@ubuntu-vm:~$ w -s
00:47:43 up 1:43, 1 user, load average: 0.10, 0.04, 0.01
USER TTY FROM IDLE WHAT
user01 tty2 tty2 1:43m /usr/libexec/gnome-session-bina
4.リモートホスト名を表示しない(-fオプション)
・「w -f
」コマンドを実行します。
リモートホスト名が表示されません。
user01@ubuntu-vm:~$ w -f
00:56:41 up 1:52, 1 user, load average: 0.02, 0.01, 0.00
USER TTY LOGIN@ IDLE JCPU PCPU WHAT
user01 tty2 23:24 1:52m 0.02s 0.02s /usr/libexec/gnome-session-
まとめ
w
コマンドは、システム管理者が現在ログインしているユーザーとシステムの稼働状況を迅速に把握するための便利なツールです。基本的な使用法から、詳細な情報を提供するオプションまで、さまざまな状況で役立ちます。システムの監視やトラブルシューティングにおいて、w
コマンドを適切に使用することで、システムの状態を正確に把握することができます。