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【Linux】現在ログイン中のユーザーを表示する:whoコマンド

現在ログイン中のユーザーを表示する:whoコマンド
システム管理者にとって、現在ログインしているユーザーを把握することは非常に重要です。複数のユーザーが同時にアクセスするシステムでは、誰がどの端末からログインしているかを確認することで、セキュリティの監視やトラブルシューティングに役立ちます。who
コマンドは、現在ログイン中のユーザー情報を表示するための基本的かつ強力なツールです。このコマンドを使用することで、ログインしているユーザーの詳細な情報を簡単に取得することができます。ここでは、who
コマンドの概要、主なオプション、使用例について詳しく解説します。

whoコマンドの概要
who
コマンドは、現在ログインしているユーザーの情報を表示するためのコマンドです。ユーザー名、ログイン端末、ログイン時間などの詳細情報を提供します。システム管理者が現在どのユーザーがシステムにログインしているかを確認するために使用します。
現在ログインしているユーザーは、最初にログインしたときのユーザー名となるので注意が必要です。途中でユーザーを切り替えた場合は、そのユーザー名では表示されません。
【構文】who [オプション]
主なオプションと説明
オプション | 説明 |
---|---|
-a | すべての情報を表示します。 |
-b | システムの最終ブート時間を表示します。 |
-q | ログインしているユーザーの数と名前を表示します。 |
-u | 現在ログインしているユーザーの詳細情報を表示します。 |
--help | ヘルプメッセージを表示します。 |
--version | バージョン情報を表示します。 |
コマンドの使用例と解説
1.基本的な使用例
・「who
」コマンドを実行します。
現在ログインしているすべてのユーザーの情報を表示します。出力にはユーザー名、端末、ログイン時間、リモートホストなどが含まれます。
user01@ubuntu-vm:~$ who
user01 tty2 2024-07-23 23:24 (tty2)
2.すべての情報を表示(-aオプション)
・「who -a
」コマンドを実行します。
すべての情報を表示します。システムのブート時間、デッドプロセス、ログインプロセス、実行中のプロセスなども含まれます。
user01@ubuntu-vm:~$ who -a
システム起動 2024-07-23 23:04
run-level 5 2024-07-23 23:05
user01 + tty2 2024-07-23 23:24 00:41 2505 (tty2)
3.システムの最終ブート時間を表示(-bオプション)
・「who -b
」コマンドを実行します。
システムの最終ブート時間を表示します。
user01@ubuntu-vm:~$ who -b
システム起動 2024-07-23 23:04
4.ログインしているユーザーの数と名前を表示(-qオプション)
・「who -q
」コマンドを実行します。
ログインしているユーザーの数と名前を表示します。出力はコンパクトです。
user01@ubuntu-vm:~$ who -q
user01
ユーザ数=1
5.現在ログインしているユーザーの詳細情報を表示(-uオプション)
・「who -u
」コマンドを実行します。
現在ログインしているユーザーの詳細情報を表示します。端末名、ログイン時間、IDLE時間などが含まれます。
user01@ubuntu-vm:~$ who -u
user01 tty2 2024-07-23 23:24 00:45 2505 (tty2)
まとめ
who
コマンドは、システム管理者が現在ログインしているユーザーの情報を迅速に確認するための便利なツールです。基本的な使用法から、詳細な情報を提供するオプションまで、さまざまな状況で役立ちます。システムの監視やトラブルシューティングにおいて、who
コマンドを適切に使用することで、システムの状態を正確に把握することができます。