【Linux】ディスクのデバイスファイル

 Linuxシステムにおいて、ディスクのデバイスファイルは物理ディスクや仮想ディスクとユーザー空間の間の重要なインターフェースを提供します。これらのデバイスファイルは、システム内でディスクへのアクセスを可能にし、データの読み書きを行う際のエントリーポイントとして機能します。デバイスファイルは通常、/devディレクトリ以下に配置され、ディスクが認識された順にsda, sdb, sdcといった名前が付けられます。ここでは、ディスクのデバイスファイルの概要、ディスクのデバイスファイルの確認方法、そしてディスクパーティションについて解説します。

ディスクのデバイスファイルの概要

 ディスクのデバイスファイルは、Linuxシステムにおいて物理ディスクや仮想ディスクとユーザー空間の間のインターフェースを提供する特別なファイルです。これらのファイルは、通常/devディレクトリ以下に存在し、ディスクへのアクセスを可能にします。

ディスクのデバイスファイルとは

  • 場所/devディレクトリ以下にあります。
  • 命名規則:ディスクのデバイスファイルは、Linuxシステムに認識された順にsda, sdb, sdc・・・といった名前が設定されます。
  • 構成:ディスク全体を表すファイルと、ディスク内のパーティションを表すファイルがあります。

ディスクのデバイスファイルの確認

・「ls /dev/sd*」コマンドを実行します。

次のコマンドを使用して、現在のディスクのデバイスファイルを確認できます。

user01@ubuntu-vm:~$ ls /dev/sd*
/dev/sda  /dev/sda1  /dev/sda2

出力される内容

デバイスファイル説明
/dev/sda最初に認識されたディスク全体を表します。
/dev/sda1/dev/sdaの最初のパーティションを表します。
/dev/sda2/dev/sdaの2番目のパーティションを表します。
出力される内容

出力内容から現在のディスクの状況を解説

  • /dev/sda
    ・システムに接続され、認識された最初のディスク全体を示します。
  • /dev/sda1
    ・このディスクの最初のパーティションを示しています。例えば、システムのブートパーティションやルートファイルシステムがここに存在するかもしれません。
  • /dev/sda2
    ・このディスクの2番目のパーティションを示しています。ここには、スワップ領域やユーザーデータ用のパーティションがあるかもしれません。

ディスクパーティション(パーティション)について

  • パーティションとは
    ・ディスクを複数の論理セクションに分割することを指します。各パーティションは独立してファイルシステムを持ち、異なる用途に使用できます。
  • パーティションの種類
    ・プライマリパーティション
    最大4つまで作成できます。OSのブートパーティションなど、重要なデータを保存するために使用されます。
    ・拡張パーティション
    1つだけ作成でき、その中に複数の論理パーティションを含めることができます。
    ・論理パーティション
    拡張パーティション内に作成され、通常データの格納用に使用されます。
  • パーティションの利点
    ・異なるファイルシステムを使用できる。
    ・データの整理やバックアップが容易になる。
    ・システムの管理が容易になる。

まとめ

 ディスクのデバイスファイルは、Linuxシステムにおける重要なインターフェースであり、物理ディスクや仮想ディスクへのアクセスを提供します。デバイスファイルは、/devディレクトリにあり、認識された順にsda, sdbと命名されます。パーティションを使用することで、ディスクを効率的に管理し、異なる用途に分けて使用することができます。これにより、システムの柔軟性と管理性が向上します。