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ファイルやディレクトリごとに使用している容量を確認する:duコマンド

 ディスク容量の管理は、Linuxシステムの運用において非常に重要なタスクです。特に、限られたディスクリソースを効率的に使用するためには、ファイルやディレクトリがどれだけの容量を使用しているかを正確に把握する必要があります。

 du(disk usage)コマンドは、この目的のために設計された便利なツールで、ファイルやディレクトリごとのディスク使用量を表示します。duコマンドを使用することで、ディスク容量の状況を可視化し、不要なデータの削除やバックアップ戦略の最適化など、効果的なディスク管理を実現することができます。

duコマンドの概要

 du(disk usage)コマンドは、指定したファイルやディレクトリのディスク使用量を表示するためのコマンドです。ディレクトリ内の各ファイルやサブディレクトリがどれだけのディスク容量を使用しているかを確認するのに役立ちます。

【構文】
du [オプション] [ファイル名やディレクトリ名]

主なオプションと説明

オプション説明
-c合計を表示します。
-s各引数の合計を表示します。サブディレクトリの詳細は表示されません。
-h人間が読みやすい形式でサイズを表示します(KB, MB, GB)。
-kサイズをキロバイト単位で表示します。
主なオプションと説明

コマンドの使用例と解説

1.rootユーザーに切り替えます。

・「su -」コマンドを実行します。

 このコマンドは、現在のユーザーからrootユーザーに切り替えるためのものです。rootユーザーはシステムの管理者権限を持つため、システム全体の容量を確認する際に使用されます。

user01@ubuntu-vm:~$ su -
パスワード: 
root@ubuntu-vm:~#
2./rootディレクトリの容量の確認(単位なしで表示)

・「du /root」コマンドを実行します。

 /rootディレクトリとその下のすべてのファイル・ディレクトリのディスク使用量を表示します。デフォルトでは、サイズはバイト単位で表示されます。

root@ubuntu-vm:~# du /root
8	/root/.cache/dconf
12	/root/.cache
4	/root/snap/firefox/4630/.local/share/icons
(省略)
8	/root/.local/share
12	/root/.local
380	/root
3./rootディレクトリの容量の確認(単位ありで表示)

・「du -sh /root」コマンドを実行します。

 /rootディレクトリの総ディスク使用量を人間が読みやすい形式(例:KB, MB, GB)で表示します。-sオプションは合計のみを表示し、-hオプションは読みやすい形式にします。

root@ubuntu-vm:~# du -sh /root
380K	/root

まとめ

 duコマンドは、システムやディレクトリのディスク使用量を確認する際に非常に便利なツールです。特に、サーバーやシステムの管理者がディスクの容量を監視し、管理するために使用されます。duコマンドのオプションを適切に活用することで、ディスク使用量の詳細な情報を取得し、システムの効率的な運用が可能になります。