GPT(GUID Partition Table:GUIDパーティションテーブル)

 GPT(GUID Partition Table)は、MBR(Master Boot Record)に代わる新しいパーティションテーブル方式です。主にUEFIファームウェアを使用するシステムで採用されており、より多くのパーティション数と大容量のディスクをサポートするために設計されています。GPTは、ディスクの先頭と末尾に専用の領域を持ち、先頭の512バイトにMBRとの互換性を維持するためのプロテクティブMBRが含まれています。これにより、GPTは古いシステムとの互換性を保ちつつ、最新の技術要件にも対応しています。ここでは、GPTの基本的な構造、特徴、およびMBRとの違いについて解説します。

GPTとは

 GPT(GUID Partition Table)は、MBRに代わる新しいパーティションテーブル方式です。主にファームウェアがUEFIの場合に採用されており、MBRとは異なる構造を持っています。以下の表と図でGPTの特徴を解説します。

BPTの特徴
特徴説明
新しいパーティション方式GPTはMBRに代わる新しいパーティションテーブル方式です。
UEFI対応主にUEFIファームウェアを使用するシステムで採用されています。
構造の違いGPTはディスクの先頭と末尾に専用の領域を確保しています。
互換性のためのプロテクティブMBR先頭の512バイトにMBRとの互換性を維持するためのプロテクティブMBRが含まれています。
パーティション識別子ブートローダーの領域の末尾にパーティションの識別子が存在し、GPTを使用するように設定されています。
パーティション数の上限GPTは最大128個のパーティションをサポートします。
ディスク容量の制限GPTは最大9.4ZB(ゼタバイト)までのディスクをサポートします。
BPTの特徴
GPTの構造
容量の単位表

下表は容量の単位をKからYまでを、単位、10の指数、読みを表にまとめたものです。

単位10の指数読み
K103キロ
M106メガ
G109ギガ
T1012テラ
P1015ペタ
E1018エクサ
Z1021ゼタ
Y1024ヨタ
容量の単位表

MBRとGPTの違い

MBRとGPTの違いを以下の表にまとめます。

項目MBRGPT
パーティション数最大4個のプライマリパーティション最大128個のパーティション
ディスク容量最大2TBまで最大9.4ZBまで
構造先頭の512バイトに全ての情報を格納先頭と末尾に専用領域を確保し、冗長性を持つ
互換性BIOSシステムで使用され、古いシステムとの互換性ありUEFIシステムで使用され、MBRとの互換性維持
パーティションテーブルのサイズ固定サイズ可変長
MBRとGPTの違い

まとめ

 GPT(GUID Partition Table)は、MBRに代わる新しいパーティションテーブル方式であり、特に大容量ディスクに対応しています。GPTは、ディスクの先頭と末尾に専用領域を持ち、MBRとの互換性を維持しつつ、最大128個のパーティションと9.4ZBまでのディスク容量をサポートします。MBRとGPTの違いを理解し、システム要件に応じて適切なパーティション方式を選択することが重要です。