LPIC問題:189-192
LPIC練習問題
問題189:LD_LIBRARY_PATH環境変数に関する正しい説明はどれですか?
A) カーネルが使用するモジュールのパスを設定するための環境変数
B) シェルが検索する実行可能ファイルのディレクトリを設定する環境変数
C) ライブラリを動的にリンクする際に検索するディレクトリを設定する環境変数
D) システムのタイムゾーンを設定する環境変数
解答解説を開く
正解) C
【解説】
LD_LIBRARY_PATH環境変数は、プログラムが実行時に動的ライブラリ(共有ライブラリ)をリンクする際に検索するディレクトリのパスを指定するために使用されます。
A) カーネルが使用するモジュールのパスを設定するための環境変数:これは誤りです。カーネルモジュールには異なる設定が使用されます。
B) シェルが検索する実行可能ファイルのディレクトリを設定する環境変数:これはPATH変数の説明です。
C) ライブラリを動的にリンクする際に検索するディレクトリを設定する環境変数:正解です。LD_LIBRARY_PATHはこの用途に使用されます。
D) システムのタイムゾーンを設定する環境変数:これは誤りです。タイムゾーンの設定にはTZ変数が使用されます。
問題190:dpkgコマンドを使用してパッケージを完全にアンインストールするための正しいオプションはどれですか?
A) -r
B) -P
C) --remove
D) -i
解答解説を開く
正解) B
【解説】
dpkgコマンドの-Pオプション(または–purge)は、パッケージを完全にアンインストールし、設定ファイルなどの残りも削除します。
A) -r:これはパッケージをアンインストールしますが、設定ファイルは残ります。
B) -P:正解です。パッケージを完全にアンインストールし、設定ファイルも削除します。
C) –remove:これは-rと同じで、設定ファイルは残ります。
D) -i:これはパッケージのインストールに使用されます。
問題191:次のうち、rpmコマンドでパッケージの情報を表示するための正しいオプションはどれですか?
A) -i
B) -e
C) -q
D) -U
解答解説を開く
正解) C
【解説】
rpmコマンドの-qオプションは、指定したパッケージの情報をクエリするために使用されます。
A) -i:これはパッケージのインストールに使用されます。
B) -e:これはパッケージのアンインストールに使用されます。
C) -q:正解です。パッケージの情報をクエリするためのオプションです。
D) -U:これはパッケージのアップグレードに使用されます。
問題192:/etc/apt/sources.listファイルに関する正しい説明はどれですか?
A) システムの環境変数を設定するファイル
B) aptコマンドが使用するリポジトリの情報を格納するファイル
C) インストールされたパッケージの一覧を保存するファイル
D) ネットワーク設定を行うファイル
解答解説を開く
正解) B
【解説】
/etc/apt/sources.listファイルには、aptコマンドがソフトウェアをダウンロードする際に使用するリポジトリの情報が格納されています。
A) システムの環境変数を設定するファイル:これは/etc/environmentやシェルのプロファイルファイルが担う役割です。
B) aptコマンドが使用するリポジトリの情報を格納するファイル:正解です。aptがソフトウェアをダウンロードするリポジトリの情報がここに記載されています。
C) インストールされたパッケージの一覧を保存するファイル:これは誤りです。dpkgやaptのクエリコマンドが使用されます。
D) ネットワーク設定を行うファイル:これは/etc/network/interfacesやネットワークマネージャーの設定ファイルが担います。