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【Linux】ファイルシステムを作成する:mke2fsコマンド
mke2fsコマンドの概要
mke2fs
は、Linuxでext2、ext3、およびext4ファイルシステムを作成するためのコマンドです。このコマンドは、ファイルシステムを新たにフォーマットする際に使用されます。
【構文】mke2fs [オプション] デバイスファイル名
主なオプションと説明
オプション | 説明 |
---|---|
-t [ext2/ext3/ext4] | 作成するファイルシステムのタイプを指定します。デフォルトではext2が選択されます。 |
-j | ジャーナルを有効にしてext3ファイルシステムを作成します。 |
-c | 不良ブロックのチェックを行いながらファイルシステムを作成します。 |
コマンドの使用例と解説
例:ext4ファイルシステムを/dev/sdc1に作成する。
1.「su -」コマンドを実行する。
・「su -
」コマンドを実行します。
パーティションの操作はシステム管理のコマンドになるため、rootユーザーに切り替えておく必要があります。パスワードの入力が求められたら、パスワードを入力します。
user01@ubuntu-vm:~$ su -
パスワード:
root@ubuntu-vm:~#
2.mke2fsコマンドを実行して、ext4ファイルシステムを作成する。
以下のコマンドを使用して、3台目のディスクの1つ目のパーティションにext4ファイルシステムを作成します。
・「mke2fs -t ext4 /dev/sdc1」コマンドを実行します。
-t ext4
オプションは、ext4ファイルシステムを指定しています。/dev/sdc1
は、フォーマットされるパーティションのデバイスファイル名です。
root@ubuntu-vm:~# mke2fs -t ext4 /dev/sdc1
mke2fs 1.46.5 (30-Dec-2021)
Creating filesystem with 262144 4k blocks and 65536 inodes
Filesystem UUID: 591347e3-6417-40c3-89f1-9e4f8c6ec13a
Superblock backups stored on blocks:
32768, 98304, 163840, 229376
Allocating group tables: done
Writing inode tables: done
Creating journal (8192 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done
まとめ
mke2fs
コマンドは、Linuxシステムでのファイルシステム作成において重要なツールです。特にext2、ext3、ext4のファイルシステムを作成する際に使用されます。オプションを適切に選択することで、ジャーナルの有無や不良ブロックのチェックを行うなど、様々な設定を行うことが可能です。ファイルシステムを新たに作成する際は、デバイスのデータが消去されるため、重要なデータのバックアップを忘れずに行うことが重要です。