印刷関連のコマンド

 Linuxシステムでは、CUPS(Common UNIX Printing System)を利用して印刷を管理するためのさまざまなコマンドが用意されています。これらのコマンドを使用することで、ユーザーはプリンタにジョブを送信したり、印刷キューの状態を確認したり、特定の印刷ジョブをキャンセルしたりすることができます。主な印刷関連コマンドには、lprlpq、およびlprmがあります。これらのコマンドは、システム管理者および一般ユーザーが効率的に印刷作業を行うために欠かせないツールです。

lprコマンド

lprコマンドは、ファイルを指定したプリンターに送信して印刷するためのコマンドです。

【構文】
lpr [オプション]

主なオプションと説明
オプション説明
-P プリンタ名印刷に使用するプリンターを指定する
-# 部数印刷する部数を指定する
主なオプションと説明

lpqコマンド

lpqコマンドは、指定したプリンターの印刷キューの状態を確認するためのコマンドです。

【構文】
lpq [オプション]

主なオプションと説明
オプション説明
-P プリンタ名状態を確認するプリンターを指定する
-l詳細な情報を表示する
主なオプションと説明

lprmコマンド

lprmコマンドは、指定したプリンターの印刷ジョブを削除するためのコマンドです。

【構文】
lprm [-P プリンタ名] 印刷ジョブ番号

主なオプションと説明
オプション説明
-P プリンタ名印刷ジョブを削除するプリンターを指定する
一般ユーザーの場合は自分の印刷ジョブのすべてを削除する。
rootユーザーの場合は、すべての印刷ジョブを削除する。
主なオプションと説明

まとめ

 これらのコマンドを使用することで、Linuxシステム上での印刷管理が容易になります。lprコマンドを使用してファイルを印刷し、lpqコマンドで印刷キューの状態を確認し、必要に応じてlprmコマンドで印刷ジョブを削除することができます。これにより、効率的な印刷管理が可能となります。