このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

【Linux】yumコマンド:infoサブコマンド

 CentOS 7が2024年7月1日をもってEOL(End of Life)を迎えました。EOLとは、製品やソフトウェアの公式なサポートとメンテナンスが終了する時点を指します。これにより、CentOSコミュニティは、CentOS 7に関する一部のサービスを終了しました。具体的には、mirrorlist.centos.org のリポジトリが利用できなくなり、これに伴い、yum updateyum installといったコマンドが正常に動作しない状況となっています。

yumコマンドを利用可能にするには、以下のコンテンツを参考にしてください。

【Linux】yumコマンドを使用可能にする(CentOS7)

このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。 【Linux】yumコマンドを使用可能にする(CentOS7)  CentOS 7が2024年7月1日をもっ…

yumコマンド:infoサブコマンド

 yumコマンドのinfoサブコマンドは、指定したパッケージの詳細情報を照会するために使用されます。これにより、パッケージがインストールされているかどうか、バージョン、リポジトリ、依存関係、パッケージの説明などの詳細な情報を得ることができます。yumコマンドのinfoサブコマンドは、rpmコマンドに比べてより豊富な情報を提供し、管理者がパッケージの状態を把握しやすくします。

【構文】
yum info パッケージ名

コマンドの使用例と解説(CentOSの場合)

1.rpmコマンドでパッケージ情報を照会する。

・「rpm -q httpd」コマンドを実行します。

 このコマンドは、httpdパッケージがインストールされているかどうかを確認するために使用されます。rpm -qコマンドを使用すると、パッケージ名とバージョンが表示され、パッケージがインストールされているかどうかを簡単に確認できます。ただし、rpmコマンドではパッケージの詳細な情報(依存関係、リポジトリなど)は提供されません。

[user01@localhost ~]$ 「rpm -q httpd
bash: 「rpm: コマンドが見つかりませんでした...
2.yumコマンドでパッケージ情報を照会する。

・「yum info httpd」コマンドを実行します。

 このコマンドは、httpdパッケージの詳細情報を表示します。yum infoコマンドを使用すると、パッケージ名、バージョン、リポジトリ、依存関係、説明などの豊富な情報が表示されます。これにより、パッケージの状況をより深く理解することができます。さらに、yum infoコマンドはインストールされていないパッケージの情報も照会可能で、リポジトリから取得できる情報を表示します。

[user01@localhost ~]$ yum info httpd
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Repodata is over 2 weeks old. Install yum-cron? Or run: yum makecache fast
Determining fastest mirrors
 * base: ftp.iij.ad.jp
 * extras: ftp.iij.ad.jp
 * updates: ftp.iij.ad.jp
利用可能なパッケージ
名前                : httpd
アーキテクチャー    : x86_64
バージョン          : 2.4.6
リリース            : 99.el7.centos.1
容量                : 2.7 M
リポジトリー        : updates/7/x86_64
要約                : Apache HTTP Server
URL                 : http://httpd.apache.org/
ライセンス          : ASL 2.0
説明                : The Apache HTTP Server is a powerful, efficient, and
                    : extensible web server.

rpmコマンドとyumコマンドの違い

コマンド機能主な違い
rpm -q パッケージ名インストール済みのパッケージ情報を照会シンプルなパッケージ情報の表示。インストールされているかどうか、バージョン情報のみを提供。
yum info パッケージ名パッケージの詳細情報を照会インストール済みか未インストールかにかかわらず、リポジトリからの詳細な情報を提供。バージョン、リポジトリ、依存関係、説明などを表示。
rpmコマンドとyumコマンドの違い

まとめ

 yumコマンドのinfoサブコマンドは、パッケージの詳細情報を照会するための強力なツールです。rpmコマンドに比べて、yum infoはより豊富な情報を提供し、システム管理者がインストール済みパッケージやリポジトリ内のパッケージの状態を詳細に把握するのに役立ちます。これにより、システムの管理やトラブルシューティングが効率的に行えるようになります。