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yumコマンド:removeサブコマンド

yumコマンド:removeサブコマンド

 yumコマンドのremoveサブコマンドは、システムから指定されたパッケージをアンインストールするために使用されるコマンドです。このコマンドを使うと、指定されたパッケージとそれに依存しているパッケージも一緒に削除されます。これにより、システム上の不要なソフトウェアを簡単に削除し、ディスクスペースを確保することができます。

【構文】
yum remove パッケージ名

コマンドの使用例と解説(CentOSの場合)

1.rootユーザーに切り替えます。

・「su -」コマンドを実行します。

 このコマンドを実行して、rootユーザーに切り替えます。yumコマンドでのパッケージ管理には、管理者権限が必要です。rootユーザーに切り替えることで、必要な権限を持った状態で作業を進められます。

[user01@localhost ~]$ su -
パスワード:
最終ログイン: 2024/08/12 (月) 16:38:38 JST日時 pts/0
[root@localhost ~]# 
2.httpdパッケージをアンインストールする。

・「yum remove httpd」コマンドを実行します。

 yum remove httpdコマンドを実行すると、httpdパッケージがシステムから削除されます。このコマンドは、httpdに依存する他のパッケージも削除するため、関連するすべてのパッケージが一緒にアンインストールされます。削除プロセスの途中で、削除するかどうかの確認が求められるため、「y」を入力して進行します。

[root@localhost ~]# yum remove httpd
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
依存性の解決をしています
--> トランザクションの確認を実行しています。
---> パッケージ httpd.x86_64 0:2.4.6-99.el7.centos.1 を 削除
--> 依存性解決を終了しました。
base/7/x86_64                                            | 3.6 kB     00:00     
extras/7/x86_64                                          | 2.9 kB     00:00     
updates/7/x86_64                                         | 2.9 kB     00:00     

依存性を解決しました

================================================================================
 Package      アーキテクチャー
                            バージョン                    リポジトリー     容量
================================================================================
削除中:
 httpd        x86_64        2.4.6-99.el7.centos.1         @updates        9.4 M

トランザクションの要約
================================================================================
削除  1 パッケージ

インストール容量: 9.4 M
上記の処理を行います。よろしいでしょうか? [y/N]y
Downloading packages:
Running transaction check
Running transaction test
Transaction test succeeded
Running transaction
  削除中                  : httpd-2.4.6-99.el7.centos.1.x86_64              1/1 
  検証中                  : httpd-2.4.6-99.el7.centos.1.x86_64              1/1 

削除しました:
  httpd.x86_64 0:2.4.6-99.el7.centos.1                                          

完了しました!

まとめ

 yumコマンドのremoveサブコマンドは、不要になったパッケージやソフトウェアをシステムから完全に削除するための基本的なツールです。このコマンドを使用することで、システムのクリーンアップやディスクスペースの管理を簡単に行うことができます。また、依存関係の解決も自動的に行われるため、システムの整合性を保ちながらパッケージ管理を行うことができます。